”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”華麗なる賭け”(68年)

先日”華麗なるギャッツビー”を見たからって訳じゃないのだがFOXのクラシックチャンネルで今日は”The Thomas Crown Affair"を、確か日本ではこの頃”華麗”流行りで原題は”トーマス・クラウン事件簿(?)”なんだがそれを”華麗なる賭け”にしちまった、、後年99年にリメイクされた時はそのままカタカナ表記だったんだが、、。
 
スティーブ・マックイーンが38歳、フェイ・ダナウェイが27歳と一番輝いていた時期ではないだろうか。監督はノーマン・ジェイソン、音楽がミッシェル・ルグラン。99年のリメイク版はピアース・ブロスナンレネ・ルッソだったがこれはもう完全にスルー、、、。
 
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見どころ満載で印象深いセリフも沢山あるミステリー犯罪映画の秀作だが何と言ってもこの二人が深夜チェスをするシーンは今でも語り継がれる名”セクシー”シーンではないだろうか。
 
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映像も当時は斬新なカット割りが多用されあちこちで起こっている事柄がパズルみたいに分断され表示される。
 
イヤでも緊迫感が増しテンポ早い画面に釘付けになってしまう。
 
トーマス・クラウンはボストンに住む事業家、由緒ある家柄で何不自由しない生活、それなのに全く面識もない5人を雇って銀行強盗を計画する。全員が互いに面識もなく指定された時間ぴったりに自分に課せられた役目を演じる、、盗んだ大金を墓地に運ばせそこへ自分で出向き現金を回収、その後普段から行き来をしているスイスに飛びそのまま現金を銀行へ預け入れる。と此処までは絶好調、、”やった~”とばかりひっくり返って喜ぶトミー君、。しかし現金をまんまと盗まれた銀行や警察は堪ったもんじゃない、、其処へ登場するのが銀行に雇われたヴィッキー・アンダーソン(F・ダナウェイ)、、彼女独自の捜査を始める。
 
頭脳明晰なヴィッキーが最初に目につけたのは現金の行き先、これは単なるチンピラやギャングの強盗事件とは違うと踏んで最近ボストンからスイスへ出掛けているビジネスマンに絞って動向を探る事に、。そんな中で浮上したのがトミー君、写真を見るなりこれが”ホン星よ”と直感が働くが証拠もなにもない。それから口実をつけちゃトミー君に近づき真相究明に向かうのだがカレにすっかり入れ込んで惚れちまう。
 
そんな感じでスティーブ・マックイーンはスポーツ万能振りをいかんなく発揮、ポロ競技から海辺を走るバギー、大空を羽ばたくグライダー操縦と何でもござれだ。こんな彼とこんな映画を見てしまった二十歳にもならない青年の末路は恐ろしい。その後半世紀に渡ってすっかり映画にのめり込む有様だ。
 
トミー君がスイスの銀行へ渡り盗んだ現金を預け入れるシーン、、”Enjoy My Money!"と言って去って行くのだがそっくりそのまま此方の銀行でそのセリフを真似してみた事がある、、勿論金額は彼の預けた金額の0.01%くらいだったが、、その時の銀行窓口にいたおねいさんも絶対にこの映画を見ていると確信したのだがにっこり笑って”Off Course, Will Enjoy Every Penny Of It!”と言い返されたのにはたまげた~、、。
 
 
 
 
 
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