”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ウルフ”か”ギャッツビー”、、

 
97年に”タイタニック”に抜擢されジャック・ドーソンを演じたレオナルド・デカプリオ、、当時は23歳の若きプリンス、それがもうアラフォー目前で”華麗なるギャッツビー”に”ウルフ・オブ・ウォール・ストリート”と13年、14年と連続主演作での登場だ。
 
イメージ 1タイタニック”は歴代一位の売り上げを誇るジェームス・キャメロン監督のブロック・バスターで共演した一つ年上のケイト・ウィンスレットと共に末永く語り継がれる秀作と言っても間違いはないだろう。
 
この大作を超える演技力で圧倒したのが”ウルフ”と”ギャッツビー”なのだが、、公開から4ヶ月遅れでやっと見ることが出来た。”ギャッツビー”は先日見たばかりなのでどうも両者の役柄がダブってしまった。演じたご本人も恐らく半年と間が空いてないので役作りには苦労したのではないだろうか。
 
バズ・レーマンマーティン・スコセッシ監督では演出その他は違うが舞台設定はかなり似ていたような、、ウルフの役柄がどうもギャツビーに重なってしまう。しかしまあスコセッシ監督、、何処でどうなったのか、、そのセリフも映像も最初から最後まであんぐりとあいた口が塞がらなかった。それに長い、、実に長い、”タイタニック”の194分には僅かに及ばないものの180分超えは疲れる、、自宅鑑賞でも疲れるんだからこれが映画館だったらと思うと、、確実にトイレ・タイムが必要だ。
 
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この映画、時代は80年代後半、ジョーダン・ベルフォートと言う実在のウォール・ストリートの株買いブローカーの伝記を基にしているのだがこのジョーダンに比べりゃ同じブローカーでも”太陽はひとりぼっち”のアラン・ドロンなんか可愛いもんさ、、精々人妻との不毛の愛を語るだけだし、。
 
此方のジョーダンはもう冗談抜きに凄い、自分の会社を設立してからはドラッグ、女、乱交、乱痴気騒ぎ、、で贅沢三昧。しかも映画の中ではF○○○と言う単語が505回も出て来るとか、、。おっさん世代にはこれが堪える、、そりゃ自分でもそんな日常会話をしていたのだがこの”F”ワードに関しては日本語表現が殆ど”クソっ”、”畜生”程度の翻訳だとするともう完全にニュアンスが違う。
 
そんなセリフがリアルで若者からの支持を得ているとしたら英語の世界も世の末だよ、。それじゃなくてもオージーだって最近は二言目にはコレが出て来る、、もうこうなると会話なんてもんじゃない。そんな若者文化を増長しているようでスコセッシ監督”どうしたん??”になった。
 
しかもそのセリフだけじゃ終わらない、、各種ドラッグは違法なハズなのに映画じゃもう誰も彼もやりまくっている、酒やタバコは良くてナンでドラッグはダメなんだ??みたいな印象、主人公以下お仲間は全員ドラッグ漬けだし、たかが映画のなかとはゆえ此処まで詳細に使用方法や入手が簡単だと幾ら成人指定にしても日常茶飯事の事柄に思えてしまう。そんなリアルな表現や脚本が”こりゃ名作だ”と支持されているとしたら結構怖いものがある。先日、サンタバーバラで起きた発砲事件だって完全にゲーム感覚、”ボタンを押せば撃ち殺した人間が生き返ると思ってた”、、の世の中でこれじゃドラッグの違法性は保てまい、。タバコはやめて今度はドラッグにしようかな、と思う輩が増えない事を祈るばかりだ。
 
兎も角、ジャック・ドーソンを演じた頃の純なレオ君が懐かしい、、特にファンでもないのだがこの映画ではオスカーにもノミネート、残念ながらこの映画でも共演したマシュー・マッコナヘイに持っていかれたがこれからもチャンスは幾らでもあるだろう。この”ウルフ”も”ギャツビー”も制作費が何と100億円超え、そんな大作に二本連続主演したんだから今度は派手じゃなく”F”ワードもない小粒でも良い、ピリリとした映画に出て欲しい。
 
 
 
 
 
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