”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マネー・ゲーム”(00年)

原題は”Boiler Room"、、そのまま”ボイラー・ゲーム”でも良いと思うのだが邦題は”マネー・ゲーム”、11年の秀作、”マネー・ボール”と混乱しちまう。

ウォール街の内幕を描いた秀作はマイケル・ダグラスがゴードン・ゲッコー役でオスカー主演男優賞に輝いた”ウォール街”(87年)がある。続編も作られ10年に同じ配役、同じオリバー・ストーン監督で公開されたのが”ウォール・ストリート”だった。それから13年にはデカプリオがウルフに変身して大活躍したのが”ウルフ・オブ・ウォール・ストリート”、作品賞を始め6部門でオスカーにもノミネートされたんだからそれなりの評価を得て、収益もどっさり献上したハズだ。

此方の”マネー・ゲーム”はチョイとスケールがちっこいのだがやっている事はそっくり同じ、もう”ウルフ”がリメイクと言われても文句は言えないかも知れない、何せ13年も前に公開されているんだし、。

舞台は同じ”N・Yランド”、でもウォール街からはちょっと離れた場所、集団で素人を集め、詐欺まがいの株式取引で顧客を勧誘する方法は全く同じなのだ。日本式に言い換えるとこりゃもう”オレオレ詐欺集団”に近いお話かも知れない。

イメージ 1主演はジョバンニ・リビシ、ベン・アフレックヴィン・ディーゼル、など。

セス(G・リビシ)は大学を中退し自宅のアパートで違法カジノを営業している。近所の顧客を相手にそれなりに稼いでおりカード・テーブルでポーカーやブラックジャック等を手伝わせる手下までいるのだ、、。

父は何とこれが裁判所の判事さん、、この二人の確執が半端じゃない、、そりゃそうだよ、大学を辞めてまっとうな職業にも就かず”闇の稼業”に精を出しているんじゃパパは文句も言いたくなるし、タマに食事をしても”もうオマエとは会いたくない、勘当だ”、と突き放されてしまう。

そんなセスが顧客としてカジノへ来る客の紹介で”株のブローカー業”を目指すことになる。その会社で口から泡を吹いて講義をするのがベン・アフレックだがもう殆んどカメオ出演、そして見習い期間を3ヶ月と区切って電話での勧誘技を磨くことになる。

此処までなかなかテンポも良く親父さんに反対されるんだからそりゃ無理もないがもっとカジノの運営を続ければ良いのに、、と思いつつせっせと修行に励むセスはまっとうな職に就きたい一心が良く出ている。まあそうは言ってもこの時点じゃ勧誘や株取引がどんなもんかは彼には良く飲み込めていないのだ、。

飲み込みの早いセスはスンナリ一端の株ディーラーに成長し、口八丁手八丁でぐんぐん成績を伸ばしていく、、、この辺りはウルフやゴードン・ゲッコーの部下になったチャーリー・シーンと同じ状況だ。しかしある日、FBIの特捜班が彼の動向を探っている事が見ている方には判る。どうやらセスが付き合い始めたその会社の受付嬢がFBIに操られているらしいのだ、、同時に又、親父さんの出番、”オマエのやっている事は何だか判ってんのかぁ?”と怒鳴られちまう。判事さんとしては見過ごす事も出来ずセスが勤めだした会社の素性を探っていたのだ、。

まあこの辺りからちょっとはしょり過ぎと言うかてっとり早く映画を終わらせようとしたのか、急降下気味なのが残念なんだが、、FBIは親父さんまで巻き込んでセスに”内情を探り顧客名簿を提出しろ”、、そうすればオマエは見逃してやるって展開になってしまうのだ、、其処にはもうどんでん返しの余地もなく敢え無くセスはファイルをコピーして会社がFBIに包囲される寸前に去っていくのでありました。

期待度が☆x3個だとすると、、まあそのまんまか或いはちょっと☆が欠ける程度で都合2時間は楽しめた、、そんな映画でありました。しかし何処にでも一攫千金を狙う若者はいるんだし苦労をせずにあぶく銭を、、と言う主題は最後までちゃんと描かれております。

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