”大脱走”は故リチャード・アッテンボローの追悼番組として放映されたのだが主演のスティーブ・マックイーン以下ジェームズ・ガードナー、ドナルド・プレーサンス、ジェームス・コバーンにチャールス・ブロンソンの”荒野の七人”組の誰も残っていない。50年も前の映画だから当時30代だったとしても無理はないのか、、そうやって振り返るとナンか寂しくなっちまう。
昨日は毎週嫌でも廻っている”魔金”、、まさにこの魔の金曜日らしく朝の7時半からずっと働き詰め、老体に鞭打ってスタントを駆使しての悪戦苦闘の一日だった、やっと一息入れたと思ったらもう4時だ、そんな時はもう夜メシもそのヘンにあるもので、、、と思いたいのだが、冷蔵庫にはロクなものがない、其処で初志貫徹、鳥の唐揚げを、。まあ忙しい最中、3時過ぎに台所へ行っちゃちゃんとタレを調合し一口大に切り分けたチキンを漬けてあったのだが、、。
そんな訳で夜は映画大会、二本を見始めたのだが”大脱走”は長いんだ、、3時間をちょっと欠ける長編なので”アルマゲドン”にたどり着いても最初の20分でこっちが”マルデドタン”で結局もう何回も見たんだしもういいっかって事で再生停止。
始めてこの映画を見たのは63年、アメリカでは7月にロードショーされたので3ヶ月落ちだったかの二番館で二本立て劇場で見た記憶がある。兎に角、男臭い、脱獄ものだが最初から最後まで息もつかせぬアクション大作だった。
戦争映画とは言っても戦闘シーンがある訳じゃなしひたすらトンネルを掘って捕虜収容所から脱走する計画を立て遂行する変則戦争映画なのだが各自の個性と特技を中心に、これなら”七人の脱獄屋”としても良いかと思わせる活躍ぶりだ。
リチャード・アッテンボローが当時40歳、イギリスの将校だが”捕虜としての役目は脱獄を計画し敵の後方混乱を引き起こす事だ”と劇中述べているように捕虜としての役目に忠実、そして脱走計画を立案する”ビッグX"と呼ばれる脱走の専門家である。
彼の指導の元、トンネル掘りの名人、調達、偽物書類制作、衣料品裁縫のプロ、、、そして誰にも頼らず単刀直入にもはやスポーツ感覚で逃げるだけのヒルツ、、スティーブ・マックイーンが絡む。実際に起こった事を書き下ろしたポール・ブリックヒルの小説が原作でそれを監督したのがジョン・スタージェス、この前に”第七捕虜収容所”(53年)、と言う名作があったがウィリアム・ホールデンとビリー・ワイルダー監督、、こちらも遜色ない名作と言っても良いだろう。
やはり程よいお酒に、美味しいものを食べ、良い映画を見る、、これに尽きるぜ。嫌な”魔金”も最終回に逆転サヨナラ勝ちと言う見事な展開、、ぐっすり満足して寝れた金曜日でした、、。
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