”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”永遠の0”(13年)

日本公開から遅れる事約半年、DVDは6月には入手していたのだがなかなかチャンスがなくて見れなかった。それに先に原作を読んでいるので何となく印象が変わるのが嫌だったと言うのが本音か。
 
見ながらこりゃ是非海外でも劇場公開して欲しいな、、と思い英語題を考えた、順当に”Forever 0”、か或いは”0”はゼロ戦を意味するので”Zero Forever"か??そしたら何の事はない既に”The Eternal 0”と言う立派なタイトルが付いていた、、”Forever"じゃなくて”Eternal"と来たか、、やっぱり考えるヤツはちゃんと思考回路が出来ている。
 
実はつい最近”レッド・テイルス”(12年)と言う映画をみたのだが内容は1944年の戦火激しいなかイタリア戦線へ送られた”黒人飛行機部隊”のお話だ。この戦闘場面がこの”0”の場面にダブってしまいやはりハリウッドの制作費には勝てんな~、、と思っていたところだ。無論その戦闘場面は100%CG処理された画像だが劇中30分近くもあるその場面の迫力はなかなかのものだった。
 
イメージ 1その戦闘場面を外せば内容的には”0”の方が圧倒的に素晴らしいしやはり演技陣が違う。これは原作を先に読まないで映画に浸った方が良かったかな、、あの劇的な展開は何の先入観なしに見た方が一層胸を打つような、、出だしの葬式のシーンで大石賢一郎(夏八木勲)が足元に泣き崩れるシーン、、あれは絶対に原作を読んでいない方が良かった。
 
この”永遠の0”に関しては是非多くの諸外国でも公開して欲しい。佐伯健太郎三浦春馬)が合コンで仲間もめする場面は今の日本若者気質を巧く表現した場面だし諸国諸国には一体何処をどうしたら昨今日本は軍国化しているなどと思うのかよく理解して貰える場面ではないだろうか。
 
それ以外にも平和へのメッセージが込められているので此処は翻訳家の出番だぞ。英語を日本語にするのとは違い日本語を英語にする場合は裏に隠された意味も的確に伝えないと意味不明な文章になりがちだ。その点、英文の字幕はその単語数を多く表示出来るし”読むのは苦手”などと抜かす御仁はいないからかなり深い表現だって可能だ。
 
イメージ 2
邦画はなかなか見れるチャンスがない。無論劇場公開は年に数本だしテレビ放映も少ないのでこうしてDVDに頼るしかない。ブロ友のfpdさんが”この映画は是非劇場の大画面で”とお勧めだったがDVD版がやっとの現状だ。
 
ブリスベン近郊に居住する日本人はゴールドコーストと合わせ8000人程度とか、、それに比較すると台湾からの永住者は優に4万人を超えている、、それでも劇場で”台湾映画”が公開される事は皆無だ。居住者の数でこれだけギャップがあってもそんな状況じゃ我々残念ながら現状の打破は困難か、、。
 
”0の勇姿”は子供の頃、野球の傍らよくプラモデルで親しんだ。戦艦大和や武蔵、、その他空母と並んで何度なく買って貰い塗装を施し、実物に近くなるように工夫したもんだ、、。それを糸で吊り、背景に綿で作った雲を配し小型カメラで撮影したものだ。今の子供が見れば多分”なんや~、そんなもん”と吹き出すのがオチだろう、、。
 
しかし時代は限りなく”ホンモノのゼロ戦”に近く、そんな機会はなかったのだがその気になれば終戦から10年も経過していないガキの頃、、恐らく何処かに実物があったのではないだろうか??
 
 
 
 
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