”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

戦車が主役

やっと”フューリー”(14年)を鑑賞する事が出来た。かなりエグいシーンの連続と聞いていたので実は躊躇していたのだが、、その昔、99年に”スリー・キングス”と言う映画があったのだがアレも苦手だった。背景はペルシャ湾岸戦争を描いた秀作でジョージ・クルーニーマーク・ウォールバーグが主演、その戦闘場面がとてもリアルで、、勿論本当の戦場は知るわけはないが、、目を覆うシーンの連続だった記憶がある。
 
同じ戦車を扱った映画としては”パットン大戦車軍団”(70年)、此方は同じ戦争モノでも主演のパットン将軍を演じたジョージ・C・スコットが見事オスカーの主演男優賞を受賞した異色戦争映画だった。無論戦闘場面はあったがアフリカ戦線から始まってアメリカ軍の進軍の影で苦悩するパットン将軍に焦点があてられ血しぶきが上がるような展開ではなかった、、。
 
それ以前には”バルジ大作戦”(65年)と言うタンク同士の戦闘をメイン・テーマにした戦争巨編がありこれはヘンリー・フォンダを始めオールスターキャスト、ロバート・ショウがドイツ軍の主役、ヘスラー大佐を演じた。この映画の原題”The Battle Of Bulge"は立派に普段の会話に使われている、、まあ若い世代は使わないがダイエットへ苦難の努力をする場面などでそのまま”バトル・オブ・バルジ、、”すなわち”ドでかい戦いを挑んでいるのよ”みたいな感じか?ついでに映画”ベン・ハー”もそのまんま”As Big As Benーhur!”と言う。これは”ベンハーみたいにデカいのよ”とでも言う意味でおばちゃん、おじちゃん世代にはこれが結構受けている。
 
これら戦争映画や”史上最大の作戦”(63年)などの大作はその映画のレイティング基準をPGとかGにして上映されている為に余り酷いシーンは御法度だ。それが”プライベート・ライアン”(98年)になると一気に過激な描写になり”R"指定として劇場公開されている。この”フューリー”はR指定の一歩手前”MA15+”なのだがそれでも首は飛ぶ、足は飛ぶ、、ともうおっさんには画面を正視できない場面の連続だ。それに今までの映画では見られなかった弾道の描写、まさに”スターウォーズ”の戦闘場面みたいに弾道が光って的へ向かって行く、薄暗くなった背景ではこのように光るものなのか昔の映画じゃ戦車の大砲からは煙が出るだけで今度は遥か向こうで着弾すると土埃が上がるだけ、、、。
 
イメージ 1これが映画で使用されたシャーマン製タンク。42年に量産されるようになりヨーロッパ戦線に投入されたとか、、ブラッド・ピット扮する”ウォーダディー”はこの指揮官として仲間5人と乗り込む事になる。
 
この映画、最後の戦闘場面は45年4月、ドイツの小さな村の郊外、実際の戦争はその後30日にはヒトラーエヴァ・ブラウンが自殺しているしドイツ軍の完全降伏はその後すぐ、、ウォーダディーと彼等仲間もほんの少しだけ頑張っていれば全員無事にアメリカへ帰れたのに、、。
 
 
 
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