久し振りにお目にかかるキアヌ・リーブス、おっと先日”47Ronin"を見たじゃないか、、でもアレは見てはいけない映画を見てしまった気分だったので今回は仕切り直しだ。劇場公開時は割と評判が良く、これまでのキアヌ映画とは一味違う”良い出来だ”と書かれていたがそのまま映画館へ行くには至らなかった。タイトルは”ジョン・ウィック”(原題も”John Wick”)。
映画の舞台はニューヨークのマンハッタン、冒頭ジョンと思しきキアヌ・リーブスが瀕死の重症を負っている様子で車から転がり出て来る。スマホに録画してある奥さんらしき女性と楽しげに浜辺で戯れる姿が再生されるのだが此処で死んじゃ映画もジ・エンドだし、、。
そんな冒頭から一転して時間を遡るように今度は豪華な彼の自宅の場面、、、そしてお墓に参列して葬儀会場へ、、どうやら奥さんのお葬式だったらしい。そんなで毎日めそめそして暮らすジョン君だ、、。ある日、そのジョン君が玄関口へ出てみると宅配業者が何やら置いていく。そのカゴを見ると其処には可愛いワンコが、、添えられたカードには”私はもういませんが貴方はこれからも何かを愛して生きて行ってください”と奥さんのメッセージ、それに首輪、それにはデイジーと名前が書いてある。もうダメだよジョン君又、泣き崩れちまう、、でも展開が急だしこっちもそんなに感情移入が出来ていないので見ている方はこの場面じゃ泣けないよ。
要するにこのジョン君は5年前までは名うての殺し屋、だったらしい、、それが奥さんの為、と言うか設定では病死らしいのだが面倒を見るためにヒットマン稼業を引退してずっと面倒を診ていたと言う随分と心優しい夫だったようだ。そんなで強いキアヌはずっと封印されたまま、、その彼はヴィンテージもののムスタングに乗っていてワンコのデイジーと外出する。その途中、給油に停車したガソリンスタンドで三人の若者にいちゃもんをつけられそのムスタングを売れと強要されるのだがあっさりと断る。その三人組はロシア語を話していて如何にもワルの根源みたいな連中だ、、、、案の定、夜になって彼等がジョンの邸宅へ押し込み彼は鉄パイプでぶん殴られあえなくバッタリ、、そして可哀想にワンコも鉄パイプで殺されてしまう。
まあこの顛末までは全く普通のジョン君、素性も判らず単に奥さんを亡くした青年なのだが今度はその愛妻が”これは私の分身よ、、”と彼に送ったワンコまで殺れちゃもう黙っている訳にはいかないだろう。その三人組の一人の父親がかつてはジョンに仕事を依頼していたロシアン・マフィアのオヤブンでジョンの怖さは充分に知っている。その彼の車を強奪してワンコまでやっちまったと息子に白状されるのだがもう後の祭り、”このバカも~ん!!”と息子は父ちゃんにぶん殴られるがもう遅い。寝ていたドラゴンを起こしてしまった気分でオヤジは真っ青、、そんな内情を知らないバカ息子は”俺たちで対処するさ”、、全く事の次第が判っていない。
さてそれから凄まじい戦いが勃発、もうニューヨークにはお巡りさんはいないのか?と思わせる大騒動、途中までジョンが撃ち殺した敵の数を数えていたが30人を過ぎる頃にもうやめた、、その昔、やはり同じジョンと言うキャラクターに扮したスタローンが映画”ランボー”のなかで記録的な数字を弾き出すがそれにかなり近い事になっている、、、。
そして他の殺し屋集団や彼らの後始末を専門にするクリーナーやらのお出まし、一切警察が出て来る事もなくジョンはひたすら三人の若者に迫って行く、オヤジさんが警備用につけてくれたボディガードも全く相手にならず、、拳銃、ナイフ、機関銃からヒモやビニール袋までありとあらゆる手法で敵を倒していく。オヤジももう子分がすっかり殺られちまってたまったもんじゃない、それに厳重に金庫に保管してあったニューヨークの秘密の脅迫ネタや現金にまで火を放たれもう息子だけを守っている場合じゃない、、。2億円の懸賞金をつけて他の殺し屋にジョンを殺れと公募もするがどうにも強いジョンには誰も立ち向かえない。
どうもキアヌ・リーブスのイメージは”スピード”のときのままの清潔な好青年だ、、長髪やヒゲ面は似合わないと思うのだがこの映画でも前作”47 Ronin"と同じ風貌でむさ苦しい限り、、しかも背中は全面刺青だし”マトリックス”の時はすっきりさっぱりだったのにな~、、。そしてどうもこの映画の続編が制作されるらしい、、って事はキアヌ様は”マトリックス”に続き”ジョン・ウィック”でシリーズ出演って事か??そんな事なら”スピード”をシリーズ化してりゃ良かったのに、、時遅し残念な事だ。
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