”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ベンジャミン・バトン 数奇な人生”(08年)

映画館で見てから7年振りにFOXさんのお世話になりテレビで観戦した。そして映画館で見た時と全く同じ印象を持ったって事はオレの理解力は当時からちょっとも進化していない、、或いは7年前に留まったままなのか??試しに以前に書いたブログも検証したが言わんとする内容さえも同じなのにはもっと驚かされた。


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原題は”The Curious Case Of Benjamin Button"なので本来は”ベンジャミン・バトンの摩訶不思議なケース”となるのだが英語の”Button”は”ボタン”と立派に日本語化されているのに此処では発音通りに”バトン”と表示されている。

監督はデイビット・フィンチャーで”セブン”や”ファイト・クラブ”に続きブラッド・ピットが主演のベンジャミンを演じている。そしてお相手のデイジーにはケイト・ブランシェット

確かに奇想天外な物語だと言ってしまえばそれキリだが人生80歳で始まり徐々に若くなり最後は赤子として最愛の人に抱かれて永遠の眠りにつく、、其処にはもう”そんな人生はあり得ないよ”と言える余地はない。まさに映画ならではの設定、そして配役陣の演技である。

奇しくもハリケーンカトリーナが迫るニューオリンズの病室でその”不思議なベンジャミン”の80年の歴史を病床にあるデイジーが娘(ジュリア・オーモンド)に語って聴かせると言う設定で映画は進んでいく。もうこの場面のケイト・ブランシェットのメイクにはビックリさせられる。無論、生まれたばかりのベンジャミンは80歳の爺さんだ、、その背筋の曲がった風貌はCG撮影とは言え同じようにメイク技術には目を見張らせる。

このベンジャミンとデイジーの出会いやその経緯は”フォレスト・ガンプ”だし病床で語られる展開は”イングリッシュ・ペイシェント”、、を思い起こさせる。

時代は第一次大戦頃からの80年余に渡る長い年月だがベンジャミンが年々若返りのメイクに対しデイジーはその逆に老いていく、。幼年期は夫々違う子役が演じているのだがベンジャミンを演じたブラッド・ピットは80歳から24歳くらいまでは自身の演技、デイジーは10歳くらいまでは他の子役だが成人してからは自身がメイクで出演している。

映画館でも感じたのだが果たして人生、、爺で初めて若返って行くか赤子で生まれて老いて行くか、、結局最初と最後の違いはあるがオシメの世話になるって事か??それはどっちから行ってもイヤだな、、個人的にはどっちからでも良いのだが苦しむのは御免だよ。まあボケればもう自身の事も判らないのだし呆けたら勝ちか、、でも周囲に迷惑を掛ける事になる、それも御免だな。

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