”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ショーシャンクの空に”(94年)

初めて見たのは実は映画館の大きなスクリーンではない。オーストラリアへ漂着して大分年月は経過していたがある有線放送で配信されたものを当時は画期的に大きかったテレビ画面で鑑賞したんだった、、それも家族と娘の友人も一緒に。

イメージ 1それから何度となく見ているが字幕付きで見たのは今回が初めてかも知れない。それにしても何回見ても名作は名作だった、。ストーリーテラーとしてレッド(モーガン・フリーマン)がナレーションをしているが後年彼は同じように”ミリオンダラー・ベイビー”でもナレーションを務めている。この彼の深みある魅惑の声色は良く”ディープ・メロー”と表現されるがこの映画でもその魅力は充分に発揮されている。昨今、”吹き替え派さ”と断言する御仁はこの声、発音、言い回しの魅力を捨てて吹き替えされた声に満足しているんだろうか?それともご本人の肉声は知らない??

イメージ 2原作はスティーブン・キングが82年に書き下ろしたもので”刑務所のリタ・ヘイワース”だ。映画の背景は47年、なのでアンディ(ティム・ロビンス)の独房の壁にあるのは当時絶大な人気だったリタ・ヘイワースでポスターが(映画は”ギルダ”)穴倉隠しのピンアップとして使われている。アンディが刑務所に20年近くもいたのでそのポスターも時代を反映するようにマリリン・モンロー、そして最後はラクエル・ウェルチと変わっている。

映画は原作とは微妙に違うがそれでも脚本が素晴らしいしその演出から構想、演技陣、撮影、音響効果などなどフランク・ダラボン監督の手腕が光っている。この監督、後年やはり刑務所を舞台に”グリーン・マイル”(99年)を撮っているが映画ファンの記憶に残っているのはこの二本だけ、、これはちょっと寂しいかな?

イメージ 3ちょっとウィキを覗いたら日本じゃ舞台劇として何度となく上演されているようだ。14~15年には主役のアンディを佐々木蔵之介が、レッドには國村隼が配役されていたとか、、これはちょっと見たくないなぁ~、。果たして壁のポスターになった女優さんは誰だったんだろう??お竜さんだったら見ても良い*1

95年のアカデミー賞では作品賞を始めオスカー像を7個も獲得、IMDbの評価でも9.3と言う高得点を得ている。これは”ゴッドファーザー”と同得点(IIは9.0)でランキングに投票された全250作品中のトップである。







*1:´∀`