何といっても往年の映画ファンには印象深いこの映画のこのシーン、、、砂漠の彼方から陽炎に乗って何時の間にか現れ、ローレンスと砂漠案内人の元へ、、そして銃声一発、案内人を殺害するシーン。この若き族長、シェリフ・アリを演じたのがオマー・シャリフだ。その彼が８３歳で亡くなった。今年の３月だかにアルツハイマーと診断されその後、エジプトの病院で療養していたらしいのだが一昨日だかに心臓発作で帰らぬ人に、、。
芸歴は長くこの”アラビアのロレンス”に抜擢されるまで５４年から映画界では活躍していたが何せこの風貌、、エジプト人としてはその役柄も限定的だったハズ、しかしデイビット・リーン監督に見出されこの映画では圧倒的な存在感を、、、そしてこの映画一本で”世界ブランド”へ、更に”ドクトル・ジバゴ”では主役のユーリを、”ファニー・ガール”ではバーブラ・ストレイサンドとミュージカルまで演じた。２０００年代は殆どテレビ映画やシリーズでしかお目にかかれなかったが息子のタレック・シャリフが俳優さんとして親父さんの歩んだ道を進んでいる。
もう”アラビアのロレンス”に出演していた俳優さんは誰もいない、、誠に寂しい限りだ。
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