”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ザ・フォージャー (14年)

イメージ 1原題は”The Forger"、、”贋作者”なのだが日本では公開もされず予定もないそうな、、こりゃ困った、、さて邦題はどうするか??

そんな時はそのままカタカナ化するっきゃないだろう、。意味は絵画などのニセモノを描く犯罪者だが、邦題に”がん作者”は合わないしな~、。

主演の贋作者、レイにはジョン・トラボルタ、そして父親のジョセフにはクリストファー・プラマーが扮している。

映画はいきなり刑務所内、弁護士がレイに面会に来ている場面、、やれ9ヶ月とか10ヶ月とか言い合っているがナンのことだか見ている側には判らない。そして画面が一転するとレイがムショの頑丈そうな門を通ってシャバへ出て来る。

どうも長い間、塀の向こうにいた感じのレイだが家へ帰ると15歳の息子、ウィルがお爺ちゃんのジョセフと暮らしている。母親はもうずっと前に別れている様子で女性がいる気配は全くないがどうやらウィルは何か深刻な病気を抱えている様子だ。

そんな幕開けでさてどんな展開になって行くのやら、、どうも父親のジョセフも一筋縄ではいかない感じでこりゃ親子揃って”贋作”に携わっていた雰囲気だ。そして昔の仲間に会うレイ、其処では又、贋作を手掛けるように強要されている、、、恐らく仮保釈で出て来ているのなら又、刑務所へ逆戻りになる、その痛いところを突かれ最後の大仕事を引き受けさせる交渉らしい。

じっくりと描写される此処までの経緯、案の定息子のウィルは脳内に進行性のガンを抱えていて余命もあまりないそうな、刑務所から出て来れたのはこれか?と見ている方には思わせるがそんな単純なお話ではなかった、、。この辺りは息子想いの父親レイが上手く描かれているし覚えてもいない母親にどうしても会いたいと言うウィルの為に母親の行き先を必死で探し回るレイ、、、となかなか見せる場面が続く。

クリストファー・プラマーお爺ちゃんも後半は大活躍、息子がモネの贋作を仕上げそれをボストン博物館で展示中の本物と取り替える場面、一世一代の大仕事に奮闘する。

息子と父親、、そしてその又、父親が連んで映画はクライマックスへ突入、其処でやっとレイが仮保釈で刑務所から出て来た理由、、意味が判る、。プロットが上手く描かれているし展開もスピーディー、それに演技陣もしっかりしていて見ごたえのある2時間でした。まさにミステリー(?)とは言えないが犯罪モノとしては充分満足出来る映画でした。

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