”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”第一容疑者 4”

イメージ 1ヘレン・ミレンがロンドン警察の主任刑事を務める一連の”第一容疑者”シリーズのシーズン4、夫々が1時間半のバージョンで3作あるうちの一本、”The Lost Child"が今年になってやっとじっくり鑑賞出来た映画になった。

一話完結なのだが今回はジェーン・テニソン(ヘレン・ミレン)がシリーズ3からの続きで中絶を決心した場面から始まる。同時進行で泣き止まない乳児を母親がなんとか泣き止まそうと奮闘している場面が被る、、、別の場面では痴話喧嘩の果てか女性の問いかけに一切返事もせずに去っていく男の姿が、。

そして翌朝、幼児を預かる為に乳母さんが先の泣き止まない幼児をあやしていた母親のアパートへ来ると本人が頭から血を流し倒れている、そして乳児が普段寝ているハズのベッドには寝た痕跡もなくベッドはそのまま、。

こんな幕開け、一方のジェーンは病室で目を覚ましさて自分の下した警視として生きていく決心をした選択は正しかったのか、、自問する場面に。仕事をしてないと余計な事を思い出すので病院を出て早速自分が仕切っているチームの元へ駆けつけるのだが、、そこでは既に大騒ぎ。さてこれは誘拐事件か見知った人間が何処かへ乳児を連れ去ったのかその捜査の渦中へ、、ジェーンは部下に的確な捜査を指示して自分の事は忘れようとする。

やはりイギリスを舞台にした警察ものはアメリカの刑事ものとは大分違う。このシリーズの場合は割と早くに”容疑者”を割り出すのだが問題は本当に犯人なのか動機はなんだったのか、、そしてアリバイは確実なものなのか、それをひとつずつ追求して行くのが見せ場となっている。無論、アメリカの刑事さんとは違って拳銃は持ってないし有無を言わさず”ドキューン”と言う場面やカーチェイスは一切ない。取調室でのやり取りが大きくこのドラマを左右するので目が離せない。

頭脳明晰なジェーンは容疑者に繰り返し質問をする事で相手の言うことの矛盾を突き、アリバイ崩しに終始する。そのサポートとして部下には監視カメラや市内の沿線道路の通行記録を分析させ更には過去の犯罪歴をしっかりと洗って行く。今回も割と早くに公園内で子供相手に遊ぶ不審者を割り出し、その犯罪歴から容疑者を絞り出すのだが”本落ち”にはほど遠いしそうは簡単にいかない。結局、一転二転して最終的には犯人は”うっそ~”みたいな感じで判明するのだが容疑者として連行されたヤツが破れかぶれで人質拉致事件まで引き起こしてしまう。

映画館で”う~ん”な映画を見るより余程気が利いているしプロットも劇場映画と遜色ない、終わってみれば誠に優秀なジェーン・テニソン警部でありました。

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