一作目の原題は”My Big Fat Greek Weddding”(02年)なんだが今度やっとその”続編ー2”が公開される。邦題は何故か肝心の”Greek"、ギリシャが抜けていて日本在住のギリシャ系住民からは苦情が出るんじゃないか??
この映画は”ギリシャ”ならではの結婚風刺劇なのでその昔、ソフィア・ローレン&マルチェロ・マストロヤンニで作られた一連の”イタリア式結婚”をもじっても良かったんじゃなかろうか?そうすれば日本でももっとヒットした気がする、、。
兎に角この映画、世界中で大ヒットし興行的にも”低予算で高収益をあげた”作品トップ・テンに楽々入る程だ。
元は舞台劇、それも一人舞台劇で主演と脚本を映画でも主演を演じたニア・ヴァルダロスがやっている。アメリカでその舞台を見たリタ・ウィルソンがご主人のトム・ハンクスをそそのかして映画化権をゲット、自身のプロダクションで映画化した。それがナンと大化け、、僅か制作予算が5億円だったのが世界レベルで収益をたんまり稼ぎ出し最終的には400億円にも達してしまった、、。
確かにギリシャ移民は世界中いたるところに住んでいるしこのオーストラリアではそりゃもう見てないギリシャ人がいないほどの大ヒットとなってしまった。そして16年、何でもっと早く企画出来なかったのか、、、やっとその続編が完成、公開間近となっている。
前作では家族の反対やら友人の励ましやら色々あってやっと結婚に漕ぎ着けたニアが今度は子育てから成長した娘と家庭を守る、、と言う内容らしい。
ギリシャの娘は①にギリシャ人と結婚、②に子供を産み、③では両親の面倒を見ること、、と言う”格言”があるようで厳格な父親との葛藤が焦点だった。その後日談って事になるのだが当人はギリシャ人とは言ってもアメリカに帰化している訳でそんな古臭いオヤジさんや一家の言いつけには馬耳東風、、その考え方の違い、価値観の違い、これがこの映画の面白さに繋がっている。なのでやはり此処はタイトルに”ギリシャ”は入れて欲しかった、、。
今回もトム・ハンクス夫妻がプロデューサーになっているが危険分散なのか他にも大勢名前を連ねている、、そして今回の制作費は18億円を優に越している、、、オリジナルが5億円の制作費だった事を思うと随分気前よく使ったものだ、まあ前作から14年が経過してるから物価上昇率もあるかな??
さて今度はどんな結果に、、以前のように制作費に対して61倍の収益とはいかないと思うが又、クチコミで深く静かにロングランにでもなれば、、柳の下にもドジョウならぬ”ムサカ”がいるかも知れない。これは映画館に出向いてシニア料金を貢献してくるかな、、、。