”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マイ・ビッグ・ファットウェディング 2”(16年)

原題”My Big Fat Greek Wedding”として02年に公開されたまさに”ビッグ・ファット・ヒット”映画の続編だ。劇場公開が3月後半でもうFOXさんが有料配信しているって事は、、てっとり早く制作費回収に廻ったな、と思わせる素早さだ。

オリジナルが半年以上のロングラン、そして低予算だった制作費(約5億円)の61倍もの売り上げを計上したオバケ・ヒットとは大分見込みが違ったか、、残念ながら柳の下にはドジョウはそんなにいなかったのか、。配役は全員14年前と同じ、それにプロデューサーもトム・ハンクス&リタ・ウィルソン夫妻(出演も兼ねている)も同様だ。

しかしなぁ~、、苦節14年もかけて企画を作り、練りに練って捻って捏ねて、、これだっ、と言う思いで作ったハズなのに上手く行かない、、やはりこれが映画制作の難しさなんだろう。前作の面白さが☆☆☆☆、、だとすると”2”の方はどう頑張っても☆☆、、、程度で最初は見るほうが思い入れもあるし星4つでスタートしたのだが映画が進行するにつれ星の数が減っちまった、、そんな印象。前作がなくてこれがお初ならもっと評価が上がるかも知れないがやっぱりそれは無理だよ。

イメージ 1オリジナルでは宝くじに当たった気分だったこのお二人さん、、今度は制作費に前作の4倍近くを投入したのだが最初の週の全米公開では同額程度の売上、その後完全に尻すぼみだったようであわや赤字転落になるところだったらしい。一応オバケヒットした前作の続編だと言うので観客動員は出来たようだがはっきり言って”ツマンネー”内容なので映画館で鑑賞したファンの口コミ持続性が見込めず有料配信に頼る手法に切り替えたようだ、、。

ギリシャアメリカ人のトゥーラは、内気な性格と地味な容姿のせいか、恋愛に縁のない冴えない毎日を過ごす独身30歳。“ギリシャ人の男性と結婚して子を授かり、死ぬまで家族の食事を作ること”がギリシャ女性のすべきこととされる世界にあってこれは一大事。ギリシャ料理レストラン“ダンシング・ゾルバ”を営む両親にとって娘トゥーラの結婚は今や最大の心配の種。ところがある日、父のレストランで働いていた彼女は、店にやって来たハンサムな男性に一目惚れしてしまう。これをきっかけに、トゥーラは一念発起、これまでの自分を変えようと決意するのだった…。   by allcinema

っでその続き、、映画もその14年後から始まる。結婚したトゥーラとイアンには高校を卒業間近にした娘がいる。今回は親の”監督下”から飛び出したい娘とそのカレシ予備軍、、そしてトゥーラの両親を中心にゴタゴタが巻き起こる。登場人物、、と言っても全員家族なんだが前作を見ているファンには誰が誰だか判るのだが今回初めて見る人にはもう誰が誰なんだかさっぱり判らない、それこそ相関図でも書いてくれないと一体あのおばあちゃんやおじいちゃんは誰??となる。

要はさりげなく家族を紹介するセリフが欠けているのだ。即ち、こりゃ脚本が悪いと言ってしまえばそれっきりなんだがちっとも笑えない展開なので、、、面白くない、即ちツマンネーとなるのである。タイトルからして”結婚狂騒劇”だってのは判っているし最後はそんなシーンになるのだろうと予想は出来る。では一体誰が、?って事になると全員の繋がりが上手く説明されてないと面白さが出て来ない。

最後まで見るには見たのだが、、映画館へ行かなくて良かったかな?でも笑いたい気分満々で見ているのに笑えない、、クシャミが途中で止まったみたいな、、消化不良を起こさせる感じと言ったらお判り頂けるか??

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほん映画村」に参加しています:もし気が向いたらクリックお願いします♪。