”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”17歳”(13年)

フランス語の原題が”Jeune & Jolie"、英語だと”Young & Beautiful"となって邦題は、、、”17歳”、このタイトルじゃジジイは絶対に見ないよ。でも監督がフランソワ・オゾンとなるとこりゃスルーは出来ないかな?しかもカンヌではパルムドールの候補作品として上映もされている。フランス語と英語の原題はそのままの訳で”若く、美しく”そのままである。

イメージ 1主演はマリーヌ・ヴァクトと言うパリジェンヌ、でも91年生まれなので17歳は撮影当時でもちょっとムリがあるのだが、、。

allcinemaの解説によると;

名門校の生徒として普通の高校生活を送りながら、SNSを通じて売春に手を染める17歳の少女の複雑で謎多き心模様を繊細かつ赤裸々に綴る思春期ドラマ。主演はモデル出身で、一躍期待の若手と注目を集めるフランスの新星、マリーヌ・ヴァクト。

大人びた表情の中にあどけなさを残す少女イザベルは家族とバカンスやって来たリゾート地でドイツ人青年を相手に初体験を済ませると、パリに戻った後は、SNSで知り合った男たちを相手に身体を売るようになる。そんなある日、売春相手の男がホテルの部屋で腹上死してしまう。慌てて部屋から逃げ出したイザベル。しかし、捜査の手が及んで、ついに売春の事実が家族に発覚する。動揺する母親の問いかけに、何も答えることができないイザベルだったが…。

っで夏のリゾート地で始まり秋、冬のパリ、、そして春になる時期に映画が終わる。主演のイザベルを演じたマリーヌはこれが3本目の長編映画出演、確かにあどけない17歳でも通る雰囲気だが身体を張っての演技、実に情感豊かで巧い。母親が6年前に離婚、そしてイザベルと弟を連れて再婚している。その義理の父親と会話するシーン、もうすべての行状がバレているのだが、、そのイザベルの表情が”勤務中”の時のように妖艶だ。その場面に遭遇した母親が我が娘の事を一切理解していなかったと膝から崩れ落ちそうになるシーンがこの映画の全てを語っていた。

そしてもう一箇所、営業用に使っていたシムカードを携帯に入れると、先の”腹上死”(実際は逆の”腹下死”)事件で利用していたホテルで会いたいと知らない人からのメッセージ、いそいそ出掛けるイザベル、ありゃこりゃ又、商売再開か?と思ったらロビーで待っていたのが何とシャーロット・ランプリングさまだった。

彼女、アリスは死んだ男の妻だった。どうしてもイザベルに会ってダンナが最後どんなだったかを知りたくて呼び出したとの説明、そして二人であの時の部屋に入り語り合う、、、、その後イザベルは普通のボーイフレンドも出来て勉強に勤しむ事になるのだが果たして同世代同士で上手くやって行けるのだろうか、、で”La Fin"、。

まあイザベルの母親のそのまた父親のおっさん世代が見る映画としては理解度を超えている気もするのだが、、邦題に惑わされて敬遠しなくて良かった。”Young & Beautiful"なら辛うじて見ても良いか、、と思うものであります。

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