”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”わたしに会うまでの1600キロ”(14年)

昨年のオスカー2部門でノミネートされた秀作だ。原題は”Wild"、、それが何故か邦題となると”わたしに会うまでの1600キロ”、、う~ん、結局自分探しのお話って事なのか??別に最後に誰かに会うわけじゃなかったような、、。

イメージ 1主演はハリウッドで一番ギャラを稼ぐ女優さんに上り詰めその後ちょっとご無沙汰気味だった。

それが製作者兼主演女優さんとして大復活したのがリース・ウィザースプーン。自伝を書いたシェリル・ストレイドさんに扮して過酷な1100マイルを孤独な徒歩旅行に挑戦するお話だ。

PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)と言って全長は4200キロもある。メキシコとの国境から北上してアメリカ西海岸をカナダに至るトレイルコースだが険しい山脈越えが何箇所もあるそうな、、。そのコースの一部を100日以上かけて一人歩き続けた女性、シェリルさんの自伝の映画化である。

物語は95年、母親を亡くし、離婚を経験しくさりきったシェリルさん、全く経験も何もないのだが一人このPCTに挑戦する事に。最初出掛ける為、準備で荷物を集めるシーン、、どんどん荷物が増えてしまい背中に担ぐだなんてトンでもない。恐らく自身の体重に近いと思える”大荷物”だ(調べたら30キロとか)。その辺りから見始めたのだが途中やむ無く15分ほど中断された以外はちゃんと見れた。

彼女の過去の作品、あまり好みじゃないのだがこの映画ではそれこそロケ中には風呂やシャワーにも入れずにシェリルさんそのものだったとか。確かに過酷な撮影を強いられそれにもメゲず素晴らしい演技を見せてくれた。一種のロード・ムービーなんだが途中で出会う人たちは何となくおっかなそうな男性だったりで女性一人が大丈夫かい??と何度も見ている側の手や肘が痛くなる、、でもそんなトレイル歩きを趣味にしている連中にはワルはいないのか、襲われる事もなく1600キロを無事歩き終えるようだ、、映画は最後までいかない。劇中”一日12マイルも歩ければ御の字ね”と言っていたのでそれだとやはり100日、、3ヶ月以上もかかるって計算になる。

歩きながらの回想シーン、、離婚や母親の思い出、そして亡くなって茫然自失になった自分、妊娠、、と過去の出来事が目の前に展開される。そんなに自分を痛めつけて良いんですか~、、と聞きたくなるがこれはかなりどころか鉄壁の意志がないと出来ないだろう。禁煙とか禁酒なんてもんじゃない、、それだけは良く判る。

母親役のローラ・ダーンもリースの主演女優と並んで助演女優賞にノミネートされていた。それ以外にもゴールデン・グローブではやはり主演女優賞、外国ではイギリスのBAFTA、国内でも多くの映画祭で主演のリース・ウィザースプーンは絶賛されノミネートされていた。評論家諸氏からは大きな拍手で迎えられたって事になるのか。

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