”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”サブウェイ・パニック123 激突”(09年)

原題は”The Taking Of Pelham 123”、73年にモートン・フリートグッドと言うアメリカ人作家が書いた小説が原作になっている。最初に映画化されたのが74年でその時は同じ原題だが邦題は”サブウェイ・パニック”として封切られた。

今回見た09年度版はより原題に近く”123”と入ったのだが副題として”激突”も付いている(別に激突はしないのだが、、)。オリジナルの74年度版は主役にウォルター・マッソウ、犯人にロバート・ショウを迎え犯罪映画としての評価はかなり高い。リメイク版はデンゼル・ワシントンジョン・トラボルタで評価は断然オリジナルの方が上さ、、と当初言われたものだが再見してみるとそんなに遜色ない事が判る。監督はトニー・スコット長編映画はこの後に”アンストッパブル”(10年)だけで亡くなってしまったので余計贔屓目になっているのか??

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ニューヨーク、午後2時。地下鉄運行指令室で勤務中のガーバーは、緊急停車したペラム駅1時23分発の列車へ応答を促す。その列車は、19名が乗車した1両目だけを切り離して停車している状態だった。すると、無線で応答してきたライダーと名乗る男から、“この1時間で市長に身代金1000万ドルを用意させ、期限に遅れた場合は1分ごとに人質をひとりずつ殺していく”との要求を告げられる。さらに、ライダーは交渉相手に何故かガーバーを指名。ところが、警察が指令室にやって来ると、ガーバーはある理由で退席させられてしまう。しかし、ガーバーが席を離れたことを知ったライダーは激怒、運転士を射殺し、ガーバーを強制的に交渉役へ戻させる。こうしてガーバーは警察のサポートのもと、粘り強く交渉を続けながら人質解放と事件解決への糸口を探っていくのだが…。 
by allcinema

オリジナルとリメイク版双方で共通する逸話は日本の地下鉄車両技術が優れている事かも知れない。此方ではガーバーがニューヨークへ導入する地下鉄車両の視察に日本へ出向き市へ推薦状を書いたようだがその時、東京都から賄賂を受け取ったんじゃないかと疑われている事だ。オリジナルでは東京都の職員数人が典型的、日本人スタイルでこのニューヨークの地下鉄司令室まで見学にやって来るのだが、、。

デンゼル・ワシントンのガーバーはその賄賂の真意を問われる場面がある、、”賄賂など一切受け取っていない”と強く主張するのだが、犯人のジョン・トラボルタは若い乗客の一人に銃を突きつけ”受け取ったと言わないとコイツを撃つ”と強要する場面、やむ無くガーバーは”ハイ、35000ドルを受け取りました。その金は子供たちの教育費に使いました、、”と犯人に告げ、苦悩する場面、。無論実際には受け取っていない、、ハズなんだが身の潔白を証明しようにも犯人から”受け取ったと言え”となっちゃ認めるっきゃない、地下鉄運行司令官として交渉する事を余儀なくされ、犯人との信頼関係が芽生えたシーンである。

時代のなせる技か今回は車両内にラップトップを持った乗客がいてカメラ画像からあっけなく犯人の正体が割れてしまう。オリジナルではそんなモノはなかったので犯人とやり取りする無線の声を頼りにその特徴、発音、くしゃみから必死に犯人を割り出す作業を続けると言うスリリングな展開があったのだが、、。

これは劇場で正規料金を払って見ても良かった、、待てよ、実際にそうしたんじゃなかろうか??まだシニア料金適応にはなってなかったハズなんだが、、。

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