”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”フォーカス”(15年)

原題も”Focus"、、邦題がカタカナなのでてっきり雑誌のフォーカスみたいに特ダネを追っかけるかパパラッチ系の映画だとばかり思っていた。政治家の”セコイ”姿をすっぱ抜き進展問題に発展、更には検察当局から追求を受け渋々辞任、うん、そっちの方が断然真実味があって面白いのにな、、。

主演はウィル・スミス、お相手が”ウルフ・オブ・ウォール・ストリート”で脚光を浴びたマーゴット・ロビーだった。出だしはこよなく愛しアマゾンさんのお世話にもなってDVDまで入手した2000年のアルゼンチン映画”華麗なる詐欺師たち”(”Nine Queens")を思い出させるような詐欺師軍団の華麗なる技の紹介で始まる。

イメージ 1いや~、、別にフォーカスの記者が奮闘する訳じゃないし、、もっと早くに見ても良かったかな、、と思わせる雰囲気の”犯罪モノ”だった。

超一流の詐欺師ニッキーは、30人もの腕利き詐欺師を束ねる犯罪集団のリーダー。相手の視線“フォーカス”を巧みに操り、どんなに難しい詐欺でも華麗に成功させていく。ある日、そんなニッキーに近づいてきた新米女詐欺師のジェスは、ニッキーを騙すはずがあっさりと見破られ、反対に弟子入りを志願することに。グループに加わったジェスは、メキメキと頭角を現わし、ニッキーとも深い仲になっていくが…。
by allcinema

この手の犯罪ものは一転二転するのが当たり前、配役も意外な人物が絡んで来たりで全く予想が出来ないのが常套手段、この”フォーカス”もご多分に漏れず予測の出来ない”大博打”場面があってニッキーの真意が最後まで読めない。

ニューオリンズで開催されたアメリカン・フットボールの第17回大会(スーパー・ボウル風になっているがベンツ主催のチャンピオンシップ試合)の貴賓室での賭けの応酬、この場面は見ごたえがあった。

最初ニッキーとジェスが場内でウェーブが起き”あのデブは立たないよ”とか通路を歩く”ホットパンツの女性に何人の観客が振り向くか?”とか他愛のない賭けをするのだが、、それを見ていたリュアン(BDウォン)が賭け金を釣り上げて参加して来る。最初は500ドル、、次に3000ドル、5000ドルと増え、ことごとくニッキーが負ける。挙句、前の仕事の分け前、仲間に配分する予定だった10万ドルにも手を着ける始末、リュアンは大満足、嬉しくて、気持ちよくてこの大儲けにウハウハ顔だ。

そしてジェスがもう止めて、、と必死に静止するのにも耳を貸さずニッキーは”もう一回だけだ、”、と諭してリュアンに場内を双眼鏡で眺め回し、選手の背番号を一つだけ覚えさせる、そして今度はジェスに双眼鏡を渡し、その番号を言い当てると言う”真剣勝負大一番”だ。実はこのリュアンはプロの賭け屋で最初っからニッキーの狙いはこの男だった。賭け金を倍増して仲間に分ける分も入れ込み、さらにその倍額で”オール・オア・ナッシング”と一気に勝負と言う場面、日本円にして2億円を越す大金に、此処は007のカジノテーブルとは又、ちょっと違う緊張感がありこの映画一番の見せ場だったかも知れない。

映画はこのあと3年後となり南米へ舞台を移し、ブエノスアイレスで開催されているF1レースを舞台に更に大掛かりな”勝負”に出るのだが、、チョイともたもたしちまってこの辺りは緊張感もなくあんまり面白くない、、何となく”ミッション・インポッシブル”風な展開になって来てジェスとニッキーが再会するのだがそもそもナンで3年前に別れる事になったのか、アタマを捻ってもわかんね~、、。

日本でも”オレオレ詐欺”で暗躍している輩はこんな大掛かりな組織になっていてそれこそウン十人が組織になってやっているんじゃなかろうか、、と思うとおちおち見てられなくなった。

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