”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”警察署長 ジェッシイ・ストーン 4番目の真実” (15年)

初めてロバート・パーカーの原作がTV映画化されたのが05年、それからほぼ11年が経過している。その間に制作されたのは僅かに9本、その全てに小さい町の警察署長さんとして主役を演じているのがトム・セレックだ。

ストーン・コールド -影に潜む-(2005) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 暗夜を渉る(2006) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 湖水に消える(2006) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 訣別の海(2007) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 薄氷を漂う(2009) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 非情の影(2010) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 奪われた純真(2011) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 消された疑惑(2012) 
警察署長 ジェッシイ・ストーン 4番目の真実(2015)

イメージ 1日本ではいきなりDVDスルーでその後WOWOWが放映権を入手したらしい。本国では”ホールマーク・チャンネル”と言う放送会社が制作に携わっておりトム・セレックもプロデューサーとして名前を連ねているそうだ、。

放映された当初からもうおっさんの心臓にストライク、、と命中したような映画で遂に全作品DVDを揃えちまった。待ちに待った(4年も待たされた)このシリーズ最新版、”Lost In Paradise"は実は昨年アメリカで放映されたのだがブロ友のお嬢さんに無理やり頼み込んで現地で放映されたものを収録して送って頂いた。

オーストラリアではその後遅れる事4ヶ月、やっと放映された。何がそんなに良いのか、、と言うとまずこれは原作を書いたロバート・パーカーをずっと読んでいないと”良さ”が感じられないのだがセリフが非常に端的で何度も繰り返す三人称を使っている事だ。それに設定も実にリアルでジェッシイの別居、、離婚、お酒依存症、そして精神科医に頼る設定までが実に納得出来る舞台設定になっている。一説にはこれは全て原作者、ロバート・バーカーの実像だと言われている。更には音楽、撮影、、これはもう第一級品として劇場用映画を完全に超えた作品として評価をしているのだが、、。

それと忘れてはいけない重要な相棒、それがジェッシイの愛犬、シリーズ2作目までは”ブーマー”、そしてその後ゴールデン・レトリーバーの”レジー”が登場、、最後は”スティーブ”に代わる。ブーマーはロス・エンジェルスから遥々二人で車に乗ってこの”パラダイス”と言うボストン近郊の東海岸までやって来るのだが病死、そして次の二頭は何れも被害者の愛犬、”レジー”は殺人現場でご主人の傍に佇んでいたし”スティーブ”はご主人が殺され茫然自失、すっかり食欲を失くし保護された施設で明日には処分されてしまうところでジェッシイに助けられる。



そしてこの彼らの名前が全部、メージャー・リーグで活躍した野球選手の名前と来たらもう完全にストライクでしょ。この主人公も実は元野球選手と言う設定、肩を怪我したので早期退職を強いられロスで警察勤めを、、辣腕刑事さんだったらしいが別居、離婚の中間でお酒が講じてロスの警察を辞めイメージ 3る事になり過去とは決別、遠く離れた東海岸の警察署長として就任したと言う背景になっている。

これが最初のブーマー、日本でも元阪急の選手として大活躍したブーマー・ウェルズから来た名前だ。

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下が一番長く出ているレジー、これはニューヨークヤンキースに在籍したレジー・ジャクソンから拝借された名前だと思う、、。


そして最新の作品、出だしにジェッシイが海の見える丘に立ちコーヒーマグを片手に遠くを眺めているのだがカメラがバンすると左側に墓石が映る、、あろう事かその墓標には”Reggie"の名前が刻んであるのだ、、、。そのジェッシイのペットロスを表したタイトルが”Lost In Paradise"に繋がっているのだと思う。

それから殺人現場から引き取られたスティーブがこの下、、まあスティーブなんて名前は沢山いるし愛犬に付けるにはあまり相応しいとは思えないが(劇中のセリフにもある)、ロス・アンジェルス、ドジャーズで活躍した一塁手、スティーブ・ガーヴィーをイメージした名前じゃないのかと、、勝手に思っている。

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実は昨晩は二度目の”インターステラー”を見ていたのだが途中でハタと気が付いた。主演のクーパー(マッシュー・マッコナヘイ)の娘役で出ていたマーフ役のマッケンジー・フォイ、、この子がジェッシイの最新版”4番目の真実”に出ていたんだ。それも結構重要な役どころで、、。

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あっちの原題は”Lost In Paradise"でこのパラダイスと言う町でジェッシイが虚しい時間を過ごす、そんな意味なのだが邦題は実に的確に”4番目の真実”となっている。

こっちはこっちでまた、素晴らしい映画なんだが最初見た時は難解で理解出来なかった、でも2回目となるともうちょっと理解が深まった気がする。それにしても3時間と言う長さは変わっていないのだが、、やはり長かった。

あれ、、何を書いていたのやら自分でも訳が判らなくなって来た。そうだよこよなく愛するジェッシイ・ストーンの映画だった、、これは是非皆さんにお勧めしたい。ご希望があればアマゾンさんにお願いしますが、、(笑)。

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