”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”特攻大作戦”(67年)

この映画、原題は”The Dirty Dozen"と言って海外では”異様”に評価が高い。日本でも邦題が”特攻大作戦”なんてごく普通の戦争映画風じゃなくてもう一捻り工夫されていたらもっとヒットしたような気もするのだが、、。

普通の会話の中で”スッゲーでかいんだぜ”とかを表現するのに”As Big As Ben-Hur"(ベン・ハーみたいにデカいんだ)とか言うし”ちょっと問題ありなんだよね~、、”とかを表すのに”Dirty Dozen"なんて自然に登場するくらい馴染みがあるのです、、最も世代にもよるか?

何せ”七人の侍”、それに続く”荒野の七人”やら”黄金の七人”などなどは主人公が七人だ、それがこの映画では”1ダース”、、12人も出て来るのでそりゃ楽しさや個性も1.8倍になっている。監督はロバート・アルドリッチ、、この時代西部劇、戦争映画、史劇、パニックから現代ものと縦横無尽の大活躍をしていた監督だ。

そして配役がこれがまた豪華、、”大脱走”(63年)や”荒野の七人”(60年)の大ヒットを下地にもういっちょ柳の下に、、と言う感じもしないでもないのだがこの三作に被る俳優さんも複数いるのだ。

リー・マーヴィンが全員をまとめる少佐役で上司の少将にアーネスト・ボーグナイン、以下囚人連中がジム・ブラウン、チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサベテス、テリー・サバラスドナルド・サザーランド、トリニ・ロペス、クリント・ウォーカーなどなどのオールスターキャストだった。

そして彼らの有罪判決が凄い、一番軽いやつでも20年の重労働、一番重いのは絞首刑、、そして30年拘束などでちょっとやそっとで出て来れるワルじゃない。そりゃ特別任務を与えられ、”ドイツ戦線で戦う事を志願するか?”と言われりゃ誰しも行きたくなるわな、、しかも任務成功の折には無罪放免となりゃどんな危険な任務でも行くっきゃない。

映画では序盤にその囚人リクルート、、中盤はその彼等殆んどが素人集団なので過酷なトーレニングに耐えさせ戦線に出れるようにする事、、そして終盤は連合軍のノルマンディ上陸直前、ドイツの高級将校が一同に集まったお城へ侵入、一気にクライマックスとなっている。

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彼等囚人にも夫々特技と言うか特徴がある。一人は強姦専門のサイコパスだったり、他には絞殺魔やら、ナイフで刺すことに無性の喜びを感じるヤツら、、とまあ普通の社会にはこりゃもう適合しないよな、、と思う極悪人なんだがリクルートから集団トレーニングに掛けて妙な仲間意識が芽生え互を助け合う精神が上手く描かれている。

クライマックスではその昔の本性が出てしまうケースもあるのだが、、、。何れにせよ原作はネーサンソンと言うアメリカ人作家が書いた”Filthy Thirteen"(汚れた13人)が元ネタになっている。

戦争名作とはいかないのだが何回でも繰り返しみてしまう、、そんな”戦争活劇”と言えば良いだろうか?

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