”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ドリームガールズ”(06年)

過去のデータを検索したのだがどうもこの映画は記事にしていないようだ。改めてFOXさんのお世話になってテレビ画面で拝見するとこれはかなりな秀作じゃないか?公開当時、既にこのオーストラリアに在住していたのだが封切りと同時に勇んで映画館へ駆けつけた記憶がある。

これはもう我らおっさん世代にとっては背景がかのダイアナ・ロスをメインにした”スプリームス”でそれが元ネタとあれば見ないわけには行かない。同じケースでクリント・イーストウッド監督の”ジャージー・ボーイズ”、これもやはり同世代(60年代)に爆発的にヒットを連発した男性ボーカルグループ、”フォー・シーズンズ”が成功するまでのお話だった。大きな違いはそりゃ男女の違いは別にしてこっちはデトロイトを、あっちはニュージャージーを舞台にした白人男性グループである、、でも殆んど時代はカブっているのだ、。

イメージ 1”ジャージーボーイス”とは微妙に違って出演者も当時流行った曲も全部この映画の為に書き下ろされたものなのだ。登場人物にしても実名では出てこないし画面を見て”オールディ”に浸るのとはちょっと趣が違う。

主演はビョンせ、ジェニファー、そしてローレスと三人組はモロ”スプリームス”のダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、そしてフローレンス・バラードなのだ、、。

ジャンルとしては完全にミュージカル、この三人に加えエディー・マーフィーやジェイミー・フォックスが素晴らしい演技を見せてくれる。全編30曲以上のオリジナル新曲が使われているがそれらすべてが素晴らしいのだ、。

何処にも”スプリームス”として大ヒットした曲が使われていない(そりゃそうだが、、)これって制作時にはかなり危険な賭けじゃなかったんだろうか?”ジャージー・ボーイズ’では使われている曲は全部当時ヒットして我ら世代が毎日のように耳にしていた曲だ、それがこっちは全部新曲で馴染みがないのだ、。そのギャップを”スプリームス”に重ね新たに映画からヒットさせる、、これは至難の技だぜ。

イメージ 2忘れもしない最初に映画館で見た時はどうしてもこのダイアナ・ロスをリーダーにした三人娘が頭から離れなかった、、使われている曲もそりゃ似てると言われりゃその通りなんだが、、口ずさもうとしても全然知らない曲だったっけ、、、でもやっぱりこれが青春だったのかな??そのおっさん世代を上手く取り込んだミュージカルとしてエディー・マーフィーアクション映画から離れ、演技派としてオスカーノミネートも納得の映画だった。

何故か忘れちまっているミュージカルの秀作じゃなかろうか?さてこれから10年後、、”ラ・ラ・ランド”とどんな比較をされているのやら??今の小学生が双方を見てどんな感想を持つのかなとちょっと気になっている。

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