”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”SPOOKS スプークス/MI-5”(16年)

このイギリスのスパイドラマは長年シリーズとして放映されているようだが全く知らなかった。最もFOXさんで放映してくれなきゃ知る事もないのだが、、そのドラマの映画バージョンがこの”Spooks スプークス”で副題が”MIー5”となっている。”ミッション・インポッシブル”と混同しそうだが本家、イギリスの情報部を描いたものである。

これはブロ友と言えば良いのか(女性をブロ友と呼ぶのは気が引ける)オネムさんがブログに紹介されていてFOXさんに何とか見れませんかね、、と頼んでいたものだ。そしたらこのジジイの思いが通じたのか昨日放映してくれた。


↑オネムさんのブログです。

見終わって、、おいこりゃ困ったな、、全シリーズを見たくなっちまったじゃないか?がその感想である。作風はジョン・ル・カレに似てないこともないのだが英国情報部の内幕と言うか裏切り者をあぶり出す手法は見事の一言、最後まで目が離せない、、これがアメリカだと”24”のジャック・バウワーがスーパーマンとして全部を背負って立つのだが此方はチト趣が違う。

イメージ 1主演に抜擢されているのがキット・ハリントン、そして大元のスパイ・マスターがピーター・ファース(シリーズでもハリー・ピアース役)、舞台はロンドンを中心にドイツ、ロシアと目まぐるしく行き来する。

出だしはロンドン市内、交通渋滞のなか囚人護送車が襲撃されテロリストの首謀者、カシムが脱走してしまう。その失態の責任を取らされ降格されたハリーは橋から身投げ、、敢え無く自殺をしてしまう。

まあこれじゃお話が全然進まずジ・エンドになってしまうのだが、、主人公の自殺で始まる裏切りと策略と交換条件を出し合う実に真に迫った一流スパイドラマに仕上がっている。

主演の凄腕工作員、ウィルを演じたキット・ハリントンは”ポンペイ”(14年)で主演に抜擢されていたが”ゲーム・オブ・スローン”シリーズの方が有名かも?この映画では父親もスパイだったがドイツで任務中に殉死していると言う設定だ。以前の任務で何か失敗をやらかしたのか干されていたウィルが呼び出され逃げたカシムを追うようにと新たな任務を与えられる。そんな展開で進んで行くのだがどうやらMIー5内に裏切り者がいる様子、カシムを逃がす為の情報を漏らしたのは誰か、、その理由は、そして誰が本当に味方なのか、、上司は信頼出来るのか?と次から次へと難題が持ち上がっていくのだ。

いや~、、こんなストーリーは大好物です。最後も一転二転、うん、じゃ本当はあっちが裏切っているのか?と見ている方も疑心暗鬼、そして最後の1分でもう一度一転、、やっぱりそう来たか。と実に満足な映画でした。さあこれからシリーズ02年から11年までの長きに渡って先のハリーを主人公に制作されたモノを追ってみるか?

ネムさん、、今回も素晴らしい映画をご紹介頂き誠にありがとう御座います。

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