ミニ・シリーズとして放映が始まったこのドラマ”フュード:ベッティとジョーン”もいよいよ佳境に入り全8話の7話が終了した。以前にも記事にしているのだがまあ凄まじいハリウッドの内幕暴露ものに仕上がっている。
当初は映画、62年に制作され大ヒットした”何がジェーンに起こったか?”が完成するまでのお話だと思ったが実はこの映画の制作秘話は8話のうちのごく一部だった。無論、終始このお二人の葛藤を中心に作られているのだが、、それが又、凄いのだ。
コレが当時のお二人、、62年には既に女優人生のラストストレッチに入っていた事は事実、おっさん世代でもこのお二人をリアルタイムで見たのは、、この映画が最後かも知れないな、、。
この二人の間に入って苦悩するのが監督のロバート・アルドリッチ、配給元のワーナー・ブラザース、ジャック・ワーナーをスタンリー・トウッチが演じている。そしてこれも実在の女優さんでベティの親友だったオリビア・デ・ハビランドをキャサリン・ゼータ=ジョーンズが演じている。
最初はこの二人がキャスティングされ主演に抜擢、”何がジェーンに起こったか?”は大成功でワーナーに莫大な収益をもたらす。しかし二人が主演だったにも関わらずベティだけがオスカーにノミネート、、そのあたりからジョーンのおへそが曲がり始めるのだ、、まあ撮影中から壮絶な戦いではあったのだが、。
そして64年のオスカー・ナイト、ジョーンはベティが受賞しないように色々手を尽くす、結果は3度目の受賞はならなかったのだが受賞したアン・バンクロフト(”奇跡の人”)の代理で壇上に立つ工作を、、すっかり受賞を逃してガックリしているベティを尻目にオスカー・ナイトの話題をさらってしまう、。
その同年、今度はワーナーの肝いりで同じロバート・アルドリッチを監督に迎え、”ふるえて眠れ”の撮影に、、ワーナーは当然のように柳の下狙いでベティ&ジョーンで作る予定だったのだが其処に横槍を入れたのは何とベティ、、。離婚調停中の監督とねんごろになり”ワタシも映画のプロデューサーよ、”とばかり主演も制作者も兼務するのだ。そうなりゃもう好き勝手放題、ジョーンの出番を少なくし、折角の熱の入った演技場面もカット、カット、、これには今度はジョーンが黙っていない。
とまあ最後の最後までこの二人の葛藤、確執”Feud"がメイン・テーマになっている。実際はどうだったんだか我らは知る由もないのだがでもこれはかなり真実に近いのでは、、そりゃ演出上、オーバーな表現や拡大解釈ってものあるんだろうが水と油の関係だったとは当時から報道されていたし”ふ~ん、やっぱりそうだったんだ”と言う率直な気持ちで見終わった。
この”人とぶつかる”ってのは女優さん達の世界限定で起きる事じゃないし一般社会でも上司、同僚、、そして部下との間でも”確執”は何処にでも転がっている。こうしてもうセミ・リタリアだぁ~、、と自認している管理人生活でも”住人”、”賃貸者”、そして物件の”オーナー”さんや”出入り業者”との確執はついて回るのだ、、。これで家庭内でも”確執”、なんて事になったらどうしよう??
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