”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”20センチュリー・ウーマン”(16年)

原題はそのまま”20th Century Women"なので”20世紀・ウーマン”にしても良いんじゃないかな?カタカナだとどうしても”不動産屋のおばちゃん”みたいだぁ~、。主演はアネット・ベニングで時代背景は70年代後半のロス・アンジェルス、これだけで食指が動くのだが、、。

イメージ 1息子との関係が上手くいっていないことに悩むシングル・マザーのドロシー(A・ベニング)は、友人と同居人に助けを求める、、しかしそれに反抗するように息子のジェイミーは友人と共に遠くまで出かけちゃロックコンサートに足を運ぶようになった。

ある日、帰宅したジェイミーは、親友のジュリーから「クラスメートと避妊せずにセックスをしてしまった。もしかしたら妊娠したかもしれない」と打ち明けられる。慌てたジェイミーはドラッグストアへ駆け込み、検査薬を購入した。その結果、妊娠はしていない事が判明する。その後、一家の家に下宿しているアビーに頼まれたジェイミーは抗がん剤の治療を受けている彼女の診察結果を聞くために病院に付き添うことになった。検査の結果、アビーのガンは完治したことが判明するが、不妊状態になってしまったことを告げられた。

病院に付き添ってもらったお礼としてアビーはジェイミーに秘密を打ち明ける。ガンになったのは自分の母親がジエチルスチルベストロール(流産防止剤)を使用したからで、ガンと診断された直後、自分はニューヨークから離れざるを得ない状況に追い込まれたのだと。

そんな感じで”山なし谷なし”の平坦なお話が続いていく、、どうもこりゃ評論家諸氏にはかなり受けが良く検索したら評判は上々だった。映画のスタイルとしちゃ数年前に大絶賛された”6才のボクが、大人になるまで。”に限りなく近いのだ、、まああれほど長くはないのだが、、。でもどうもワタシはこんな作風が苦手だ、アネット・ベニングの容貌が変わってしまった事もその大きな理由なんだがどうもこんな感じでガキが突っ張っている、、これが落ち着かないのだ。

気がついたら映画は残り40分くらいあるらしいが、、、寝てた。ああ、今夜は自炊なんだった、、では気を取り直して食後に残りを見ましょうか?

結局晩飯の後で後半戦、、でも前半と同じでちっとも変化がない。クライマックスもないし最後は大人になりかかったジェイミーが淡々とその後の人達の変化、状況をナレーションで説明する。こりゃ手っ取り早い、、10年くらいに起きた事をすんなり解説で終わらせてしまう。ママは40歳でジェイミーを産んで劇中、彼が15歳の頃のお話だった。その後結婚したようだが長年の喫煙生活から抜け出る事が出来ずとうとう肺がん、、21世紀に生きてりゃとっくに喫煙は止めてたんだろうと思ったら映画も終わりだった、、、。