”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

シカリオ:デイ・オブ・ソルダード(18年) ー 原題


待ちに待った6月28日、いよいよ本日封切り(死語か?)になる”シカリオ2”、原題はそのまま”Sicario:Day Of The Soldado”である。一作目の邦題は”ボーダーライン”だったが続編の邦題はまだ何処にも見当たらない。そもそも国内での公開日さえ決まってないような、お隣の韓国じゃ世界同時公開だってのに、不思議な現象だよ。

もう事務所の電話は奥さんに任せて携帯の電源はサイレンサーに、、朝一番の回に駆けつけた。何と10時半だと言うのに窓口には人が並んでいるし館内へ入ってみるとありゃ~、、8割くらい、しかも後からどんどん入って来るぞ、。こりゃ首を長くして待っていたファンがそれだけ多かったと言う事か?

確かにそんなに若者はいないがおっちゃん、おばちゃんがいっぱいだ、神様同士の戦いやDCやらマーベルやらコミックから生まれたヒーローやヒロイン、そんなド派手な映画にはもうついて行けないファンかな?結局前方の3列には入らなかったが単独席がポツポツある程度で平日の朝から大盛況だった。

イメージ 1

今作の監督はイタリア人のステファノ・ソリーマ、前作の雰囲気をそのまま継承していた。そしてマット(ジョシュ・ブローリン)とアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)はそのまま、ホワイトハウスの高官との橋渡し役でシンシア(キャサリン・キーナー)が配役されている。

事前に判っていた事は、アメリカとメキシコの国境地帯メキシコのカルテルが牛耳る地域では相変わらず違法移民の流入が絶えない。麻薬を専業としていたカルテル側でも収入が良いので人間トラフィックに手を染めている。そんな背景で始まるのだがいきなりカンサスシティで大掛かりな自爆テロが起こり三人のモスラム系と思われる人物が監視カメラに捉えられている。

詳細を調べてみるとどうも自爆した連中はメキシコから国境を超えて入って来ていたらしい、マットはその背景を探る為にシンシアに呼び出され対策を練るように指示され、一気にテロの首謀者が集まるソマリアへ飛ぶ、、。

もう此処まで映画は絶好調だ、プロットも良いし緊迫感が半端じゃない、撃たれりゃ死ぬ生身の人間だし捕らえられたテロの一味だって家族が集う自宅が空爆されりゃ口を割るっきゃない。そんなでマットはどんな手を使ってでも撲滅しろよ、と厳命されちまうのだ。

そして此処からが今回の本筋だ、、配役をニュースで聞いた時にそうくるだろうなと思った通り大手カルテルの親分の娘を誘拐する。そしてその仕業を対立する別のカルテルのせいにして双方がいがみ合うと言う作戦だった。そしてアレハンドロの登場となるのです、ああ~、これ以上は書けないぞ。

じゃあ最後だけ、、ああなってこうなって辛うじて生き残ったアレハンドロ、場面は娘誘拐事件から一年後、。アレハンドロの素性を明かし今じゃカルテルの幹部になっているらしい元チンピラをファーストフード店の倉庫へ押し込み、”オマエ、将来はシカリオに成りたいのか?”と問いただす場面、そこで開いていたドアを閉じてしまう、、カメラは締め出されてしまうのです。こりゃ絶対に三作目に繋がる終わり方じゃないのかぁ~??

やあ一年以上も待った甲斐があるすこぶる出来の良いアクションドラマでありました。凄腕アレハンドロは健在だし今回は少しだけ彼の過去が判るのです、。