”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”孤高の警部 ジョージ・ジェントリー”(17年)

イギリスの警察もの、、となれば自動的にチャンネルを合わせている。以前オーストラリアのFOXでも配信されていたのだが全シリーズは見てない。確かもう10年以上も続くシリーズで毎年(シーズン)4本くらいが制作されていた。

邦題もそれらしく”孤高の”となっていて主演のマーティン・ショウ扮する引退間際のジョージ・ジェントリー警部が孤独で手間暇かかる捜査を単独で進めていくミステリー仕立てである。

イメージ 1時代設定が70年代なのでまだ古い街並みや当時の背景、服装で当然まだ携帯電話ちゅうもんがないしパソコンを駆使して捜査にあたるなんて場面は一切ないのだ。卓上の電話はまだダイアル式だし公衆電話を探さないと連絡もとれやしない、、。それに昼からウィスキーはあおるしタバコは男女に関係なくほぼ全員が吸っている。

J:COMのミステリーチャンネルで放映しているのを見つけたのだが”第25話”と記載されている。何となくイヤな予感がしたが無料だし時間はあるし腹は減ってないしエリーは寝ているし一人っきりなのでつい見てしまった。

冒頭、海辺でジェントリーがイザベラ、、っと奥さんの名前を呼んでいる。そして4日前かに遡り場面は当時は日常茶飯事だったイギリスのストライキ場面、ピケットを張り労働者と会社側が激しく対立している。その最中に一人の労働者が殺される、、更に場面は一転、ジェントリーが上司に呼ばれお蔵入りになっている少女殺しの捜査を命じられる。っと此処まで目まぐるしい展開、、、やっとジェントリー警部は少女が殺された当時の調書を探しあてるがページが抜け落ちている。

労働者が刺されて死亡した事件は部下の二人に任せ自分はその無くなっている調書のページ、そして当時この事件を担当した刑事を追うのだが、。全然別物だったこの二つの事件がどんどん近づいて来てどうやら密接に関係しているようだ。そしてその背景には政府の高官が、更にはある建設会社が新たに開発事業として進めようとしている土地とその目的に何らかの繋がりがある事が判って来る。

最後まで謎解きで意外な人間が殺人犯として浮き上がる、しかもその動機がもう一介の警部には対処出来ないような陰謀となってジェントリー警部、、そして二人の部下を巻き込んでいく。結末はこれ又、意外な、、いわゆる”どんでん返し”とは言えないのだがお国絡みの陰謀って事でした。そして冒頭の浜辺のシーンに戻るのだが、、何やねん、この第25話ってのが最終回だったのだ。イヤな予感はど真ん中、的中してたって事だ。こりゃ逆に第20話くらいから見るっきゃないのだが果たして見れるんか??