これはイギリスのBBC放送がTVシリーズとして放映しているドラマのアメリカ版映画だ。邦題は何と”消されたヘッドライン”、、、途中までずっと”ヘッドライト”だとばかり思っていた、。
TVシリーズでは”陰謀の構図”なのだがそれが何で消された、、になるんだか、、これじゃ大方の映画ファンも映画館へは足を運ばないだろう、、。確かに辣腕新聞記者のラッセル・クロウが特ダネをモノにする為に奔走するしそれを邪魔する悪いヤツがいるので”消された”と言うのも判らなくはないのだが、、実際には消される事なくちゃんと最後は特ダネをものにしたんだし、、。
ワシントンDCで殺人事件が起きる、チンピラが殺されたくらいじゃ警察も本腰が入らない、、そして別のシーン、出勤途中のうら若き女性が地下鉄の駅で線路に落とされる、、両方とも何ら関係のない事件に見えるのだが。
上院議員を勤めるベン・アフレック、テロとの戦いに置いてアメリカは今や正規の軍隊だけではなく汚れ仕事には傭兵、、(軍隊出身でリタイタ組)をも使っているのではないかと疑念を問いただすべく議会で証人喚問を行っている最中に突然アフレック議員の眼には涙が、、、。実は今朝、自殺として処理されたその地下鉄事件の女性は彼のもとでこの疑惑調査を進めていた張本人でどうも上院議員の涙は単に彼女が彼のもとで働いていただけではなさそうだ、、と噂が広まる。
それを見たラッセル君、ブンヤの勘か何事なのかと探り始める、このアフレック議員とは大学時代に同じ部屋を共用していた仲、そして今の奥さんも同級生、さーて、それからが秘密と”陰謀の構図”となって来る。なかなか真実味があって映画の構図も良い、この手のスリラーは好きで良く見るのだが、、しかしどうもラッセル君の長髪がむさ苦しい、、彼はもっとすっきりしていた方が良いのに今時ショルダーレングスの長髪は似合わないよ、、。
ヘレン・ミレンも新聞社の編集長で顔を出しているが余り見所はない、むしろラッセルの助手と務めるレイチェル・マクアダムス嬢のほうが出番は多いし魅力的かも知れない。最後は悪を糾弾して特ダネをモノにするのだがその経緯とアフレック議員の告白がイマイチ良く理解出来ず惜しい結果となってしまった、、。派手なアクションがあるではなくあくまでも脚本に頼ったスリラーだがこんな”構図”なら本家、BBCが放映するオリジナルを見たいな~、、。