”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

映画の小道具

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この卓上ランプ、邦画、洋画を問わず映画のなかでは大活躍している。気にしなけりゃそれっ切りだが気になりだすとあの映画、この映画と非常に良く目に付く。場所は書斎だったり重役室、執務室から会議室、図書館や飛行機のなかまで、、緑のシェードが掛かって半楕円形、古風にヒモを引っ張って点灯するものが多いのだがこれほど映画の小道具として数多く登場する小道具もあまりなかろう、、。
 
そりゃこの10年は携帯電話も大活躍でそれこそ出て来ない映画はないと断言出来る。出るか出ないでその映画の制作年度が知れるくらいだ、、。初期のモデルは何故か車内電話、それからアンテナを引っ張り出して使うものから耳掛け式の近未来版まで大変な種類が活躍している。

この映画に登場する小道具だが調達を担当しているのは裏方さん、一般的には美術部に属し室内設定からデザインや設営を担当する。大道具の下請けみたいなものだが時代考証も慎重に行い間違っても西部劇に腕時計などが映らないよう気を使う、よくケーブルや各種配線が背景に入ってしまいマニアの間違い探しファンクラブの餌食にならないよう苦労すると聞いた事がある。最新の撮影技術では撮影したテイクをこまごとに小さいながらも画面で確認出来るので間違ってスタッフが入ったり、時代を逆行するような大事には至らないそうだが、、。

これを見ていてふと思ったのだが人の生き様もこれに例えられないだろうか、、。性格的には地味で決して表舞台には立たずこのランプのようにひっそりと周りを見回し其処になけりゃ非常に困る、かと言ってその存在は他を圧倒するほど大きい訳ではない、、勿論就いた職業でその辺りの適応性はおのずと決って来るものだとは思うのだが何のことはない自分に照らし合わせてみると就職後ずっと裏方に徹してきたじゃないか。だからこんな日陰を照らすランプに共鳴するのかな。