”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”大洪水”、(07年)イギリス映画

イメージ 1これは絶対に日本では劇場公開は勿論DVD化もされていない大洪水パニック映画である。制作は2007年、延々と3時間超えの”大作”をデビット・スシェットが出ている、、と言うだけで最後まで見てしまった。このおっさんは例の”エルキューロ・ポワロ”を演じている英国の性格俳優さんで以前からポワロ役とはどんなに容姿や喋り方が違うのか見てみたかった、、。
 
他の配役は”フル・モンティ”のロバート・カーライル、それに45年前に”ドクトル・ジバゴ”で若き革命家パーシャを演じたトム・コートニー。
 
映画は台風の接近を懸念するロンドンが舞台、気象庁の調査やら研究の結果、台風の上陸に合致するのが何と偶然にも百年に一度と言う大満潮の時期、それを自身の研究から予見するのがトム博士、その息子がロバート君で彼はロンドン市内を流れるテームズ河の干満調整用、防波堤の設計技師と言う役どころである。
 
しかし予見した時期が遅過ぎ、もう台風+大満潮が3時間後に迫っている。首相が不在で代理役を務めるのが副首相のデイビッド・”ポワロ”氏で警察長長官と住人避難を勧告して行く。
 
テームズ河を中心に河の両岸が数キロに渡り溢れ、市内が水没して行くのだが市民は高台を逃れるしかすべがない、そんな状況で親子、父娘、離婚したカップル、警察長長官の娘と友人、、、と各人エピソードが用意されていてまあ3時間、TVの画面ではあるが最後まで気楽に見れた映画だ。アメリカ映画と同じ要領で最後はロバート君が電動ではもう作動しない閉めたままの防波堤を手動で開放するのだがそれを自身の計算から提唱したおとうちゃんは身を捧げて水没、、と哀れなトム・コートニーでした、、もうおじいちゃんなんだし殺さなくても良いのにな、、。
 
映画ではこれはロンドン市内の話として20万人が被害を受け大打撃を受けたとあるが、、ちょっと待てよ、日本ではこれ以上の災害が現実に起きている。それを考えたら急に醒めた、、。