”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

デザスター・ムービー ベスト3

今週の有線局Foxではやたらとこの宣伝文句が目に付く、タイタニックが沈んで丁度100年なのでその記念企画らしい。映画館では3Dの”タイタニック”が封切されたしTVでもタイタニックのミニシリーズを初め古いモノクロ映画が放映されている。そんな放映枠、名付けて”デザスター・ウィーク”、デザスターはもう日本語かな?要は”災難、災害”、”パニック”、、、パニクリ映画のベスト3をゴールデンタイムに放映するようだ。
 
イメージ 1最初はこの海難事故、”ポセイドン・アドベンチャー”(72年)もう40年も前の映画かぁ、、。”タイタニック”と同じような設定だが此方は牧師さん役のジーン・ハックマンが生き残りをかけて少人数の男女を引き連れ、鉄板の一番薄い船尾を目指して悪戦苦闘をするモノで公開当時は内外でも大ヒットした。
 
オリジナル・ソングの”モーニング・アフター”はオスカーを受賞したし思えばその他に8部門でノミネートされていた。アーネスト・ボーグナインシェリー・ウィンタースを初めレッド・バトンズ、、など豪華な顔ぶれだった。後年リメイクもされたしこの船尾に集まってヘリに助けられた所から始まる”続編”も制作された。
 
まあパニクリ映画としてトップ・スリーのランクインは納得かな、、。
 
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お次は舞台を空に移して”大空港”(70年)、、空港責任者のバート・ランカスターを主演にパイロットのディーン・マーチン、空港技師のジョージ・ケネディー以下これ又、豪華キャストで繰り広げる空港パニック。
 
此方も何と10部門でオスカーにノミネートされた。原作はアーサー・ヘイリーでホテル、自動車界、金融界を描き続けて今度は空港を描いたものである。当時この作者の原作はその殆どがTVシリーズや映画化されている程に売れっ子作家だった。
 
映画は悪天候で空港閉鎖に追い込まれたバート・ランカスター、発着した機内では保険金目当ての爆弾騒ぎ、それに対処するディーン・マーティン、とCAのジャクリーン・ビセット、空港が閉鎖されたら着陸が出来ないと緊迫が続く。この映画のヒットのお蔭か”空港パニック”はシリーズ化され何時も顔を出すのはジョー・パトローニ役のジョージ・ケネディー、、コンコルドを舞台にアラン・ドロンパイロットを演じる”エアポート’79”まで作られた。
 
イメージ 3最後は”タワーリング・インフェルノ”(74年)、、何だ全部70年代初めに制作された映画かぁ?
 
今度は陸上が舞台、それもサン・フランシスコを舞台に竣工したばかりの高層ビルの火災だ。此方もこれでもかと言う配役、スティーブ・マックイーンが消防隊の隊長、ポール・ニューマンが高層ビルの設計技師、ウィリアム・ホールデンがそのオーナー、フェイ・ダナウェイからフレッド・アステアジェニファー・ジョーンズと往年のスターも交えて豪華キャストだった。
 
オスカーには8部門でノミネートされていた。最優秀映画にも候補とされていたのだがこの年は相手が悪かった、、”ゴッドファーザーII”にさらわれた。
 
配役陣から行くとこのパニックが一番良かったかも知れない、、、何れにせよこの3本が”トップ・スリー”とかだが全部70年代の映画じゃないか、、本家”タイタニック”だって立派なものなんだがこりゃ年代を限定した”クラシック・パニック映画”の発表じゃないか。果たして現代の最新技術CGで作るとどんな風になか興味があるが、、でもオールスターキャストにしたとしても今じゃこんなに集まらない??この3本、陸海空を舞台にしているので残るは宇宙、、”アポロ13”がそうか、、そして海底、、これもあったな地球の核に向かって掘り進むパニクリ映画が、、もう題材は残されていないって事か。