”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”アサシン・ゲーム”

原題を”Assassination Games”(2011年)と言う、それが”アサシン”か??それをAssassin=暗殺者、普通名詞として使ったか。本当は動詞で使うんだがな~、、まあそんな事はどうでもよいや。
 
主演はジャンクロード・ヴァンダム、、結構この人の映画は見ているのだが特に好きでも嫌いでもない、彼の数多い主演作でこの映画はかなり出来も良いし彼も良かった。50歳を過ぎて魅力満開かな、、残念な事に日本では劇場公開はされておらずいきなりDVDスルーらしいのだが、。
 
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舞台はルーマニアブカレスト、映画では架空の町と設定されているのだが、。ヴァンダムは名うての殺し屋、ビンセントで一人ひっそり古臭いアパートに住んでいる、、玄関には厳重に幾つも鍵を付けて、ところが一歩室内にはいり洗面所の壁を動かすと、、そこにはモダンな作りの彼の根城が。武器庫も設置されておりグランド・ピアノもある。飾り棚にはバイオリンも並び彼の趣味がうかがい知れる。
 
映画冒頭に”The Best Weapon Against An Enemy Is Another Enemy”と字幕が出る。これはニーチェの有名な格言で日本語表示では”ひとりの敵に対する最大の武器はもうひとりの敵である”らしい。”敵同士を戦わせる事が出来ればそれが最高の武器さ、、”みたいな事でこれを読んだ途端俄然映画に興味が湧いて来た、、曰く”映画に興味を持たせるにはもうひとつの格言さ”、、、かな?
 
このビンセントにはフリントと言う同業者がいる、そいつは数年前、ギャングのボスに目の前で奥さんを痛めつけられその奥さんは可哀想に植物状態、刑務所からそのボスが出た事を聞き此方は個人的に復讐を企んでいる、。ビンセントは全く別の依頼主からこのボスを抹殺する依頼を受け銀行を出る彼等一団を狙う、、運悪く狙った弾丸はこのボスじゃなくその弟に当たってしまい怒り狂ったボスはこの暗殺を仕掛けた張本人、ビンセントを探し出す決意を、、。
 
そんなで話が交錯して行く、、、最後は大ボスの議会委員やら地区警察を巻き込んでもうダレが本当に悪いヤツなんだか判らなくなる始末。ビンセントのお隣に住む小悪人の情婦を助けたことから彼女を匿うのだがこの小悪人がボスにビンセントの居場所を密告、”コイツはお隣さんですよ”でもって大量にボス以下悪いのが押し寄せて来る。折角匿ってやっていた彼女が無残に殺され今度はビンセントも商売抜きでこのボス頭に復讐を誓う、最後には対立同士だった殺し屋二人が手を携えてボスが立てこもる屋敷になだれ込んで行くのでありました、、。
 
画像がヨーロッパ風を強調したいのかカラーなクセにやたらセビア調なのがとても気になる、これならモノクロで撮れば良いのにな、、日が当たる場面でも何かフィルターがかかっているようだし本来の天然色の色じゃない、、暗い場面だともう何がなんだか判別不明、、と言うかゲームの画像を見ている気分。わざとしているのは判るのだがそれが今の流行なんだろうか??まあ”アサシン”ものとしてはストーリーがしっかりしているしそれなりの展開で興味は尽きない、、あまり単純快じゃないところが魅力かも知れないな、。