”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ボーン・レガシー”

原作はロバート・ラドラムで一連のジェイソン・ボーンシリーズのスピンオフ版、主演もマットじゃなくてジェレミー・レナー、、映画館へ行くのが躊躇われていたのだが有線で配信、まあ5.50ドルならいいかっでオーダーを。早速配信元のFOXへ”見たいですよ~”と電話する、。すると先ず、”ご用件は?”と来る、敵はテープの声、それに従って色々喋っていくのだが、、最近は向こうもプッシュフォンの番号を押させるのではなくより自然体にと言う事か此方に喋らせてそれを認識して行くシステムが導入されている。
 
最初に此方の登録されている電話を、これはボタンを押すだけ、、でも何かをやる度に”Yes”か”No”と答えないといけない。その”ご用件は?”に回答して”映画が見たい”と言うと今度は”何時の?”と聞いて来る、、それも答えていちいち”Yes”で前へ進み今度は”映画のタイトルをどうぞ、、”っで”Bourne Legacy、、”とデカイ声で申し込む、、ところが機械のヤツ、”アナタの言っている事が認証出来ません”、、”もう一度どうぞ、”、、くそっ、オレの英語が通じないじゃないか??っで二回言い直してもダメ、全然前に進まない、、で最後にもう一回だけやるか、、”ウン、待てよボーンの前にナンか付くのか?”、、、あっ、そうだよ”The”が付くんじゃん???っで最後に”The Bourne Legacy”、、するとどうだ一発回答、”承認されました、、、尚、この映画は今から12時間有効で何回でもご覧になれます、、、金額は5.50ドルで次回の月末にお送りする請求書に加算、、、、、”。其処でもう”ハイハイ、判りましたよ、、”と切っちまった、しまった、、最後に”Yes”と言わないとダメなんじゃなかったか、、で、もう一度電話し直して最初からやり直しだよ、、。
 
結局”The”が付くか付かないかだけの事で申し込みに10分以上が経過、、その時間帯、途中から見るのはイヤで次回の回を待つことに、、これが映画館の切符売り場の窓口なら”The”があろうがなかろうが普通は理解してくれるし、、”カウボーイとインディアン”と言ってもちゃんと”カウボーイとエイリアン”の切符が出て来る、、しかも飛びっきりの微笑みで、、でもあの笑顔はバカにされていた??機械処理の便利さが逆作用してそっぽを向くへそ曲がその辺にもいるんじゃないかな??おっさんだってもう一度聞きなおされていたら間違いなく切っていた。
 
イメージ 1
 
”Legacy”とは端的には遺産、残されたものなのだが余り良い意味のモノではなく時代に取り残されてしまったような感じ、映画もその通り。マット・デイモンの前作ボーン3作とは大分違う、。人選され過去を消され政府の”必殺仕事人”としてリクルートされ特殊技能を持つようになった殺し屋を阻止すべく別のアサシンに狙わせる、、、それを今度は又、別の暗殺者を送って始末させる、、、それを次に狙うのはスナイパー、、とまさに”負の遺産”内幕を知るモノをどんどん殺して行くってお話なんだが結局のところ誰も実情は判っていない、CIAの一部の人間だけが勝手にやっている事でそれもお国の為を思ってやっていると言う全く不可解な順繰り道中である。
 
アクションは満載だしスピーディーな展開は息もつかせない、今回主演のアーロン(ジェレミー・レナー)を助ける博士にレイチェル・ワイズ、、(ダニエル・クレイグの奥さん)が出ている。何か最後はこれも続編が出来そうな雰囲気だったが、、エンドロールの主題曲になってやっと前作との共通点、同じテーマにホッとした。
 
この映画を見ていてつい先日アメリカの片田舎で起こった銃を使った悲劇、それに対抗すべくオバマ大統領が銃規制に乗り出すと言う記事を思い出した。しかし全米ライフル協会の反応はと言うと、、、銃規制には全く触れずに”火器を持った警備員を全米の全学校に配備する”、、、これには驚く。”銃を持った悪者に対処するには銃を持った善人があたるべきだ”、、と言う論法だそうな。って事は実社会で悪者が小口径の銃を持っていればそれを上回る火器を持つって事じゃないか??悪人が機関銃を持つなら善人はバズーカ砲でも持って対抗しないとやられちまう、、、やはりアメリカの銃社会は根が深い。”自分を守るには銃が必要”、、これが根底にある理論であり銃を持っていたお蔭でレイプもされずに車も盗まれなかったなどとインタビューで語られると我々外国に居住している人間からみるとこれから一体どんな事になるのやら、ましてや8歳の坊やに学校へ行くのに銃を持たせる親がいる、、、西部劇の時代に戻るもの時間の問題か、。