”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”グリフィン家のウェディングノート”(13年)

原題はそのまんま”The Big Wedding"、邦題の担当者、流石にこれは鑑賞後にそのまま”The"だなんて固定冠詞を付けて置くわけにはいかんと考えたんだろう。それ程までに”ザ”を付けちゃおこがましいと言うのが率直な意見か、、でも家族の名前まで持ち出して”グリフィン”か、、それに”ウェディングノート”ってのは”不思議発見”だよ。最後はもうヤケになってこんな邦題に、、??
 
イメージ 1
 
映画は主演にロバート・デ・ニーロ、、その元妻がダイアン・キートン、、そして10年来の愛人にスーザン・サランドン、そして長女がキャサリン・ハイグル、古くからの知人で牧師さんがロビン・ウィリアムズ、、配役はこれ以上ないってくらいに魅力的で”新鮮”、なればそのまま演技していれば誰が握ってもこの高級江戸前寿司くらいにはなるもんじゃなかろうか、。
 
まあそれを期待したこっちが悪いのだが、、電話して注文する際に間違って”江戸前握り”を適当に”チラシ寿司”にしてください、、と言ったような気分。
 
イメージ 2そして完成した映画がこれっ、、折角の俳優さん達が何処かに埋もれてしまいしかも寿司シャリが普通の白米、、こりゃもう食えんでしょ??と言う感じでした。
 
この配役陣ならどうやってもそこまではひどくならないものなんだが、、と思い調べたら監督はこれが三作目のジャスティン・ザックハム、、脚本も担当している。以前脚本では”最高の人生の見つけ方”を担当していた実績はあるのだが二足のわらじは無理だったのか、。すると制作会社が彼を抜擢した事が失敗の元だったんじゃないのかな、、。
以下はウィキから転載です;
 
次男アレハンドロの結婚式のために、グリフィン家は10年ぶりに集まった。父親である奔放な性格の彫刻家ドンは、前妻のエリーと離婚した後、10年も愛人のビービーと暮らしており、実質今では彼女が一家の母親代わりになっていた。長女のライラはそんな父親を嫌っており、長男のジャレドは医師という立派な職に就きながら女性と上手く付き合えない等、家族はそれぞれ複雑な事情を抱えていた。
いよいよ結婚式間近となったある日、アレハンドロは思いもよらない問題に直面する。幼い頃グリフィン家に養子に入った彼には、超がつくほど保守的な思想を持った実の母親がおり、彼女に家族の複雑な関係を知られてしまうと、絶対結婚には賛成してくれそうになかったのだ。そこでアレハンドロはドンとエリーに、二人は今でも仲の良い夫婦だという演技を結婚式までの間してほしいと頼む。息子の幸せのため、渋々了承した二人だったが、これにより複雑だった家族関係は余計にこじれてしまうのだった。
 
 
家族の一員の結婚式に全員が集まりタブーだった事柄が暴かれる、、と言うお決まりの設定なんだが早い話、ちっとも面白くない、、ドタバタと皆さん必死にコメディを演じているのだがこれは演技力じゃなくて設定と脚本が悪いんだ、、。舞台、背景は申し分ないし音楽だって素晴らしい、、でも最後まで乗れずに、、途中で舟を漕ぎながら、、お寿司の夢でも見ていたのか、、。見終わったら妙に寿司が食いたくなっていたっけ、、一人じゃ寿司は食えないし、、今日は刺身でも買って来て手巻きでもやるっかな、、。
 
イメージ 3同じような原題で”My Big Fat Greek Wedding"と言うのがあった、邦題は”マイ・ビッグ・ファット・ウェディング”(02年)、此方はギリシャの風習を背景に悶絶する程に面白い映画だった。
 
世界的にも大爆発的ヒット、日本ではそれ程でもなかったのだが、、その背景は世界に散らばるギリシャ移民、その90%以上が見ていると言われ興行収入は低予算映画からは想像もつかないモノで今だにこれを上回る映画は出て来ない(制作費に対する収益率)。その時の制作者がトム・ハンクスとリタ夫人、彼らはこの成功に味をしめ演技者と言うより裏方として制作業に乗り出してしまった。
 
此方、、そのまんま”ザ・ビッグ・ウェディング”はギリシャの5倍の制作費をかけて回収出来たのは制作費の僅か半分以下と言うていたらく、、これは何もワタシだけが”ダメじゃん、、”と言っている訳ではないような、、。映画館で見ていたらと思うとゾッとするぜ、、。
 
 
 
 
 
 
 
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