”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

保存版2015年鑑賞記録

イメージ 1今朝はもう何が何でも映画館へ行くつもりで朝メシを済ませ事務所にはブランドを降ろし携帯はスウィッチオフ、、、家内に電話番だけを頼みいそいそと、、まず”Taken 3”、ナンでも邦題は”96時間、レクイエム”とか訳の判らないタイトルらしい、、。そもそも最初の”Taken"に”96時間”だなどと付けるからシリーズが3作目になってもそのまま96時間がどうのこうのとなっている、。
 
朝の9時45分だと言うのに大型館は殆ど満席状態、、どうなってるんだ?こりゃ。しかも若者じゃない熟年層が圧倒的だ、、夜にはもっと若い世代になるのか??
 
で今回は窓口の兄ちゃんに、”Taken3”を見てそのあとすぐにシネコン間を4から11へ移動して”The Imitation Game"も見れるかな??と聞いたらちゃんと12時に始まる回の席を取ってくれた、、しかも無料で!!昨年からずっと貯めている映画優待カードが8回になり一本無料サービスとか、、こりゃ好都合じゃないか。新年早々ラッキー。
 
そしてワクワクしながら映画館へ席がTー10番、、こりゃ一番後ろの席だ、しかもど真ん中。
 

Taken 3 (96時間/レクイエム) ー  ☆☆☆1/2

 
いや~、強いヒーロー、ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)が演じるアクション満載の映画なのだが、、こりゃタマゲタ、、良い出来だ。前半は何時ものルック・ベンソンとは全然違う。背景や音響効果が古き良きアクション映画のスタイル。なかなか強いブライアンは出て来ない、、プロローグのプロット、それに最初のタイトルバックが見事で導入部でこれから困難に直面するブライアンの日常生活が描かれていく、、。”1”ではただアホな娘だったキム、、”2”では今度はママが巻き込まれ1の敵陣に逆恨みを食らった展開になりママが拉致被害者、、今回はやはりその続きかと信じていたのだがこりゃマッタク予想が外れた。2を完全に超える出来、、ひょっとすると1も超えているかな??でも一応1からの繋がりがないとナンでパパがこうなのか、ママは何で一緒に住んでいないのか理解出来ないのでやはりこれはシリーズものとしてみるしかないだろう。
 
しかし待った甲斐があったアクション映画でした。リーアム・ニーソンがお好きかどうかにもよるが、、ルック・ベンソンがヨーロッパの背景を捨てて新たな新境地を開いた事でもあり、、監督はやってないが制作、脚本ではかなり力が入っている。それが見ている方にもビシビシ伝わってくるのが又、心地よい、、もうこれで止めておけよ、、シリーズ4を作るようになったらこの評価はナシだ。
 
そして12時に終わりトイレに駆け込んでから今度は慌ててシネコン館11へ、、丁度コマーシャルが始まったところでやはり一番後ろのHー5へ着席だ。おっとこりゃ今日は昼メシ抜きだな、、まあいいっか。
 

The Imitation Game (イミテーション・ゲーム) ー ☆☆☆☆

 
何と此方もほぼ満席御礼の状況、、、オーストラリアの映画産業はひょっとして最盛期かぁ??ちょっと小屋は小さいがHが一番後ろって事は8列、それにAより前にも6列くらいの席がある。横は20席はあるので合計160人は入れるって計算、それが8割がた一杯ってのも凄いな、。
 
この映画、舞台はイギリスVSドイツ戦線、エニグマと呼ばれるドイツ軍が開発した暗号機を向こうに回しそれを何とか解読せんとする優秀な数学学者の集団、それがMI6にこっそり雇われその任にあたると真実を基にした戦争秘話である。アラン・チューリングと言えばその世界では知らない人がいないほどの天才の数学者、その彼がこの時代に暗号解読用の”コンピューター”を作り上げると言う誠にスリリングなお話だ。
 
エンドロール後の開口一番、、恐らく今年一番の映画かも知れない、、2015年まだ始まったばかりで最初に見た映画でいきなりこの結果には自分でも驚くが、こりゃ素晴らしい。恐らくイギリスの各賞は総なめするだろうしアメリカでもノミネートは間違いないだろう。主演のチューリングを演じたベネディクト・カンバーバッチはこれで大きく飛躍する事は間違いない。それと彼の理解者、”彼女”を演じたキイラ・ナイトレーもすっかり見直した。
 

 
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Birdman  (バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 
ー ☆☆☆

主演のマイケル・キートン、、、力が入っている。他の配役、エドワード・ノートンナオミ・ワッツも素晴らしい。それに撮影手法には驚かされる、、舞台劇を映画に転換しているのでカットなしの長回し撮影、その昔、”ショートカット”と言う映画でも使われたがこれは一見の価値あり。しかしながら観る側の”無知がもたらす予期せぬ奇跡”のサブタイトル同様におっさんの理解力は超えていた、、。


The Theory Of Everything (博士と彼女のセオリー) ー ☆☆☆1/2

ティーブン・ホーキンズ博士の伝記映画。邦題にはちょっと文句を言いたいのだが、、ケンブリッジ大学の校舎を背景に時代は1963年。やはり主演を演じたエディ・レッドメインが各賞の候補としてノミネートされているのが判る。個人的にはエディット・ピアフを演じ、オスカーの主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールを思い出す。事実に基づいたお話だしこんな映画は全ての大学生に見て欲しいかな、。


Selma (セルマ) - ☆☆☆

マーティン・ルーサー・キング師の伝記、クライマックスはセルマからモントゴメリーへの平和行進。後半三分の一はまさに重量級の映画と言う雰囲気、主演のデイビット・オウェイロウは納得の主演男優賞候補、昨年のチェワテル・ウィジエフォーが同様にノミネート、惜しくも逃したが今回もやはり同じ末路かな、、どう贔屓目に見ても先のエディ・レッドメインマイケル・キートン、、或いはベネディクト・カンバーバッチだろうな、、。
 
 
 
American Sniperアメリカン・スナイパー) - ☆☆☆☆

イーストウッド監督になるクリス・カイル自伝の映画化。ブラッドリー・クーパーがオスカーの主演男優賞にもノミネートされている、、ひょっとして予想を引っくり返して逆転でこの映画が躍り出る可能性もあるかな??単なるアクション映画ではなく戦争を直接描きながらもカイルの苦悩を描いた手法、、イーストウッド監督健在だ、、ブラボーの一言。