”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”愛と暗殺のタンゴ”(02年)

イメージ 1このところ映画、映画、ブログ、仕事、読書、映画、仕事、読書、、ブログ、料理、映画、料理、、、みたいな生活だ。でも連日2~3時間は外回りの仕事をこなしているし事務所だってずっと開業している。それに住人とのお話にも興じているし何処からも苦情はないし賃貸者も満足な様子、、その分、一切外出はしていないので移動に余計な時間を取られたりはない、これじゃ益々引きこもりだな、。

この映画、原題は”Assassination Tango"、直訳すれば”殺しのタンゴ”なんだが邦題はそれに”愛”が付いている。監督、主演がロバート・デュヴァルと来ればこのちょっと気を惹かれるタイトルと相まって見たくなるのが普通じゃないかぁ??

02年に制作されているのだがロバート・デュヴァルはやはりもうお爺ちゃんだ、、その彼はニューヨークで若い女性と同棲中、その彼女には10歳になる女の子がいる。ってことで3人暮らし、もう完全にお孫さん状態なんだが実子のように可愛がり学校へも送りがてらのこのことついて行く毎日だ。

実はその彼ジョン・Jは年期の入ったプロのアサシン、、殺し屋だ。市内で片付けた仕事の後にもう一つ仕事の依頼が来る。それはタンゴの国、アルゼンチンでの仕事だ。最初、子供の誕生日が迫っているのでと依頼を断るのだがボスに押し切られいやいやブエノスアイレスへ向かう。3日もあれば仕事も終わり帰って来れると思いきや”ターゲット”が落馬事故で敢え無く入院静養する事になり3日じゃ帰れなくなる。

現地で落ち合った依頼人との会話で判る事はそのターゲットは政府筋の独裁者との事で周りから完全に浮いた存在、反政府からは目の敵にされている。この辺りの設定は”必殺仕掛人”でにっくきお代官さまを成敗してくれる、、、と言う具合だ。しかし綿密な暗殺計画を立てたものの自宅へ帰って来なけりゃ自宅の庭へ出たところを狙う積りがそれも叶わない、で滞在を延長する事に。その待機中に思いがけず入ったサロンで見染めたタンゴ、中盤はこのタンゴを中心にお話が進んで行く。アル・パチーノがオスカーで主演男優賞を獲った”セント・オブ・ウーマン”のタンゴシーンは有名だがこの映画もタンゴが観客を魅了する。タンゴとロバート・デュヴァルがお好きなファンにはこりゃもうたまらない映画だ。

邦題には此処で”愛”が付いているがこれはちょっと首を捻るっきゃない、、そりゃ見方によればそのタンゴの踊り子とジョン・Jの交流は”愛”とも呼べなくはないのだが、、いややっぱり呼べない。この邦題は偽りありきだ、、。そして映画は終盤になってやっと標的が退院、自宅に戻って来る事が判り翌日はお日柄も良く庭に出て来る事は間違いナシとみんなの意見が一致、じゃ明日の夕方”決行するべぇ~”って事で合意し依頼人にライフルの準備をさせジョン・Jも用意万端。

そこから約10分は緊迫する場面、、夜に決行すると周囲の人間には思わせ実際にはその日のうちに街角の花屋で花を買い、自分が配達人として目的地の敷地へ、、実に簡単に標的に近づきズドンと一発心臓へ、、これで仕事も終わりと思いきや依頼人同士の混乱が、、”オイ、明日決行じゃなかったのか?”、、って事はやはり依頼人の中に寝返っている輩がいる様子、ジョン・Jはその裏をかいた訳だがちとひねりが足りない、それに緊迫する場面も長続きせず、、裏切り者が誰かも判らずジョン・Jはさっさとニューヨークへ帰って来てしまう。子供にお土産として買って来た乗馬用のブーツ、、、そんな終わり方でちょっと物足りなかったかな?

監督、、ナイストライ、、でももう少しはひねってくれないと、、だから日本じゃ未公開なんですよ。

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