”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Re:Life~リライフ~”(14年)

原題は”The Rewrite"(書き直し)なんだが邦題が”Re:”に引っ掛けて”~リライフ~”、、だそうな、、ナンでそうなるんだろう??主演がヒュー・グラントマリサ・トメイなんだからそんなに若いファン層でもないような気がするんだが、。


イメージ 1
ハリウッドで活躍するキース(ヒュー・グラント)はオスカーを受賞した事もある脚本家、映画化された作品は誰もが知っている秀作なんだが、、しかし最近はインスピレーションが失せたのか昔の輝きは消えてしまい完全に映画界からも干された存在だ。あちこちのプロダクションを回って脚本を書かせてくれるよう依頼するのだが快い返事はやって来ない。

そのキース、いよいよ生活にも困ってマネージャーに泣きつくのだがそれじゃ暫くニューヨークの田舎町の大学に空席があるので教鞭に立ったらどうかと勧められる。そんなストーリー、、相対するのはホリー(マリサ・トメイ)、となると久し振りにロマンスコメディも良いかな、、となるでしょう。何せヒュー・グラントと言えば”ラブ・アクチュアリー”、”ノッティングヒルの恋人”とイギリスを代表する売れっ子だったしあの耳に心地よいイギリス英語や言い回しは見逃せない。それに一世を風靡した脚本家がさてどうやって再浮上するのか興味も湧く設定だ。

それに映画の中では題名や使われた有名なセリフが満載、教授と生徒として映画談義も起きるなど映画ファンには嬉しい展開になっている。

ニューヨークの片田舎、実在するヴェスタルと言う街にあるビングハムトン大学に赴任するキースは映画の脚本家コースを任され教える事になる。既にコース受講を希望する生徒から書類選考として多くの脚本が提出されているのでその中から十数名を選ぶ事から始めるのだが、、、折角生徒が書いて提出した原稿を読まずにフェイスブックから写真選考、内容より見てくれを重んじて選抜すると言う有様だ、、。

ちょっとこっちが期待しすぎたきらいがあるのかセリフは良いのだが展開がイマイチ、それになかなかメリサ・トメイも出て来ない。思惑どおりこの脚本家コースを受講したくて応募してくる生徒の一人なんだが昼は大学のブックショップ、夜はレストランのウェイトレスと忙しいシングルマザー役だった。

映画の舞台はその田舎町の校舎と近郊、ホリーには娘もいるしキースには再婚した元妻、それに18歳になる息子もいるようだが彼等は一切出番がない、学部長役のJKシモンズ(”セッション”でオスカー受賞)や隣人でやはり大学でシェークスピアを教えているクリス・エリオットがなかなか良い脇役ぶりで映画を盛り上げてくれるのだがロマンスの行方がどうにも見えてこない。

終盤、教え子の一人が書いた脚本がキースの目に留まる。自分のロスにいるマネージャーに頼んで早速ニューヨークのプロダクション関係者にその脚本を送り連れ立って会いに行く。プロダクションも承諾、キースの教え子から映画界へデビューする新人が登場、、と言う訳なんだがご本人はある事情で大学を去る事になったのだが学長に落とし前をつけて許しを受け再度壇上へ、、その教室の片隅にはホリーが微笑んでいる、、と言う具合でロマンス映画とは言ってもキスするシーンも一切ないと言うこりゃ珍しい展開で終わる、、なので結局彼はハリウッドへ戻る事が出来るのか、、この恋は成就するのかこりゃ続編でも作って貰わなきゃ判りません、そんな要求不満に陥るような終わり方でした。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほん映画村」に参加しています:もし気が向いたらクリックお願いします♪。