”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ザ・ガンマン”(15年)

原題が”The Gunman"、邦題はややこしい事はせずにそのままで良いのだがカタカナで書くとどうも西部劇っぽくなってしまう。主演の”シニアの殺し屋”ジムに扮するのがショーン・ペン、恋人のアニーにジャスミン・トリンカと言うイタリアの女優さん、これがなかなか魅力のある人で最後まで彼女に引っ張られた格好になった。


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こんな感じのイタリアン、81年生まれで日本で公開された映画は数本なのであまり知られていないようだ、、。演技の勉強はした事がなくいきなり01年にデビューしたらしい。

イタリアンと言うよりフランス人っぽい感じがするのだが。何となく目が離せない、、そんな感じの女優さん。日本にもこんな雰囲気の女優さんがいなかったかなぁ~、、アゴの辺りがどうもあの人に似ているような気がするんだが、、このスチールより映画の方が断然ステキな女優さんでした。


イメージ 1その他の配役はマーク・ライランスハビエル・バルデム、イドリス・アルバとなかなか豪華な顔ぶれだ。監督はピエール・モレル、、と来れば”96時間”、”パリから愛をこめて”などのヨーロッパを舞台にしたアクション映画を思い出すので自ずとどんな映画か判ってくる。

出だしの舞台はコンゴ、車列を組んで走行中のクルマに乗っているのはエネルギー省の大臣様、その大臣を高性能ライフルで狙い見事に仕留めるのがジム(ショーン・ペン)だ。ジムはこの任務の直前に恋人のアニーと”じゃ又ね、と別れて来ている”が同僚のフェリックス(ハビエル・バルデム)には妙に気になる言葉を残して来ている、、、。

国に雇われて仕掛けた計画ではなくどうもヨーロッパの私企業から委託されて引き受けた仕事らしいがこの時点では詳細は教えてくれない。

そして物語は”タイムマシーン”に乗った気分でいきなり8年後へ、、ジム君の再登場、今度もやはり舞台はコンゴでも未開の地、そこでは青年(熟年)海外協力隊みたいな立場で井戸掘りに従事している。狙撃事件のあと仲間は全員散り散りになり、彼はほとぼりが冷めるのを待って又、このコンゴへ戻って来たらしい。

どうもこんな設定のアクション映画は多いかな、ショーン・ペンはもう55歳だが”ジェーソン・ボーン”や”96時間”のブライアン・ミルスみたいにスッゲー強いってのが判るのは次のシーン、何者かがこの井戸掘りに従事しているジムを襲って来たのだ、。電光石火の早業で瞬時に4人を倒す姿を見て若いアシスタントは腰を抜かして”アンタ、ナニもの??”

見ている側もやっと彼の凄腕が判るのだがその殺し屋を殺しに来た連中の理由が全く不明、それはジムも同様でそこからロンドンに飛び、バルセロナへと孤立無援の捜査となるのです。あっちこっちで昔の知り合いや関係先を辿りやっと仲間だったフェリックスがバルセロナで事業をしている事を突き止める。そして何か事情を知らないか聞き出しに行くのだが、、そこでビックリ、何とあれだけ愛し合っていたアニーがフェリックスの奥さんになっている、、。

そこからはもうアクション新幹線並でノンストップの流れ、撃って撃って撃ちまくる展開になり秘密が秘密を呼びストーリーも一転二転、終盤はアニーと手をつないでヨーロッパを逃げ回る、と言うか真相究明に駈けずり回る事に、最後はスペインに戻り闘牛場での対決、真相が判ってやっと真犯人も出て来る。

確かにセリフの不要なドンパチに終始しているが同じアクションでも未来と過去を行ったり来たりする訳じゃないしちゃんと愛する人も寄り添っている、、それに撃たれりゃ怪我もするし死んだらもう生き返らない、、、割と2時間が早く感じられた思い掛けない出来の映画だった、、映画館でシニア料金なら喜んで払います。


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