”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ジーサンズはじめての強盗”(17年)

う~ん、、原題が”Going In Style"、まあ”格好良くやってみよう~”、、みたいな意味なんだがこれを”ジーサンズ、、”か、やるなっ、、と言いたいところだが恐らくこれじゃ大ヒットは無理だろう。配役がモーガン・フリーマンマイケル・ケイン、それにアラン・アーキン、、それに懐かしやアン・マーグレットも出ているのでこりゃもう完全にシニア世代をターゲットに制作された映画じゃないか??

イデアは良いし(実はこれも79年に制作された映画のリメイク)プロットもグーだしこのジーサンズ3人が実に巧いのだ。そりゃ皆さん個別にオスカーも貰っているし条件さえ揃えばそんじょそこいらの若い男優さんには負けんぜ、。

この三人組は同じ鉄鋼関係の工場に長年勤める”同僚”、それが会社の業績が悪くなりどっかの企業と合併に、、仕事は労賃の安いベトナムだかに移行されちまうと決定、長年積み立てた年金も風前の灯、そこで考えたのが銀行強盗だ。

実はこのダイナ・ワシントンと言うアメリカのジャズシンガーが59年に歌った”What A Diff'rence A Day Makes”と言う曲が大好きだ。恐らく”Rainy Night in Georgia”やグレン・キャンベルが歌った”By the Time I Get to Phoenix”と並んで限りなくベストスリーにランキング出来る曲である。


その”What A Diff'rence A Day Makes”、、、と映画のエンディングにエンドロール
に重なるように掛かるのだ。こりゃもう反則だよ、この実に効果的に使われている挿入歌だけでこの映画のポイントは☆☆が2個くらい増えちまった。


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この主役の三人、年齢を足すと何と240歳を越すのだ、、これもビックリだが実に”銀行強盗”を上手く演じている。

まあ動きからしてモタモタだし機敏さは一切ない、これじゃ捕まるだろう、、案の定銀行の監視カメラにもよたよたしている三人が写っているしどう見ても彼らが犯人さ、、でも”鉄壁のアリバイ”がある。身体が動かない分、彼らは頭を使ってアリバイ工作で尻尾を出さないのだ、、そしてもうひと捻りあるのだ。

更に最後にはそんな設定は思いもしなかったぜ、、と言うどんでん返しがあった。本編に直接関連する訳じゃないのだが、、コイツは想定外、あっと驚かせてくれる。

この映画は日本のシニア全員に見て欲しいな、、と思わせる映画でこうして何時までも健康寿命謳歌したい、、と切に願わせるクリーンヒットな映画じゃないだろうか?ワタシの場合はこのエンドロール間際にかかる”What A Diff'rence A Day Makes”に完全にやられちまった。家内が不思議そうな顔をしていたが、コレだけは家内とも絶対に共用出来ないワタシの大好きな”趣味”(?)である。


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